死んでから幾日も経ち、内臓なども乾きついてしまった蠅がよく埃 にまみれて転がっている
梶井基次郎 / 冬の蠅 ページ位置:40% 作品を確認(青空文庫)
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死人・遺体
蚊・ハエ
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前後の文章を含んだ引用
......ついていた。凝 っと、死んだように貼りついていた。――いったい脾弱 な彼らは日光のなかで戯れているときでさえ、死んだ蠅が生き返って来て遊んでいるような感じがあった。死んでから幾日も経ち、内臓なども乾きついてしまった蠅がよく埃 にまみれて転がっていることがあるが、そんなやつがまたのこのこと生き返って来て遊んでいる。いや、事実そんなことがあるのではなかろうか、と言った想像も彼らのみてくれからは充分に許すことが......
単語の意味
蠅・蝿(はえ)
蠅・蝿・・・ハエ目ハエ亜目ハエ下目に属する昆虫の総称。羽は二枚で触角は太くて短い。食べ物などにたかり、伝染病を媒介する。長い口先を使って液体などを舐める。幼虫はいわゆる「うじ」。不快なもの、五月蝿(うるさ)いものの代名詞にも使われる。
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