TOP > 人物表現 > 動作・仕草・クセ > 抱擁・抱き合う・抱きしめる
彼女の体を抱いたのであった。硬 い髯 がザラザラと、彼女の頬を所きらわず刺した。
吉川英治 / 雲霧閻魔帳 ページ位置:95% 作品を確認(青空文庫)
この表現が分類されたカテゴリ
抱擁・抱き合う・抱きしめる
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......っと、彼女を見ている。 仮面 みたいに、硬ばった顔は、涙にぬれていた。――ぎょっと彼女が縫物と共に、飛び退いたせつなに、心蓮はいきなり、 「おうッ、お前はッ」 と、彼女の体を抱いたのであった。硬 い髯 がザラザラと、彼女の頬を所きらわず刺した。湯みたいな液体をもった瞼が、夢中になって、白い頸 をこすり廻った。 きゃッ―― ころころと行燈 の灯皿 が輪を描いて土間へ転げ落ちた。 「娘、娘」 さっきから外で、下駄......
単語の意味
体(からだ)
頬(ほお・ほほ)
髭・鬚・髯(ひげ)
体・・・頭・胴・手足など、肉体全体をまとめていう言葉。頭からつま先までの肉体の全部。身体。体躯。五体。健康。体力。
頬・・・顔の一部。顔の両脇で、口の真横にあるやわらかい部分。ほっぺ。ほっぺた。
髭・鬚・髯・・・主に男性の、口・顎(あご)・頬(ほほ)のあたりに生える毛。顎ひげや頬ひげであることを強調する場合は、それぞれ「鬚」「髯」を使う。動物では、口のあたりに生える長い毛をいう。
ここに意味を表示
抱擁・抱き合う・抱きしめるの表現・描写・類語(動作・仕草・クセのカテゴリ)の一覧 ランダム5
ちぎれんばかり尾を振って飛びかかる犬さながらの姿
里見 トン / 極楽とんぼ amazon
正面から抱きついて脂肪の溜まった腹部をすり寄せながら、耳もとで露骨な言葉をささやく女
吉行淳之介 / 原色の街 amazon
美咲の薄い身体は、如月の腕の中にすっぽりと納まり、そのまま溶けて消えてしまいそうに思えた。
あさの あつこ「ガールズ・ブルー (文春文庫)」に収録 amazon
このカテゴリを全部見る
「動作・仕草・クセ」カテゴリからランダム5
満員の公会堂が震えるような拍手が起った。
向田邦子 / だらだら坂「思い出トランプ(新潮文庫)」に収録 amazon
鋭敏な馬の皮膚のようにだちだちと震える青年の肩
有島武郎 / 或る女
同じカテゴリの表現一覧
動作・仕草・クセ の表現の一覧
人物表現 大カテゴリ