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大図書館は壮大な代り、内部が議事堂のようでひどく落着きにくかった。
宮本百合子 / 伸子 ページ位置:15% 作品を確認(青空文庫)
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図書館・図書室・書斎
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......探ねてこの建物へ来た。安川は、日本の美術図案に古来使用されて来た便化の伝統をここで調べていたのだが、人気ない静けさ、建物の小ぢんまりした工合が伸子の気に入った。大図書館は壮大な代り、内部が議事堂のようでひどく落着きにくかった。伸子は翌日から読んだり書いたりに来ることにした。佃もここへ来た。 伸子は、毎朝のことだが一種速まる鼓動を感じつつ、大衝立 で通り路から遮られた一つの机に近よった。......
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大図書館は壮大な代り、内部が議事堂のようでひどく落着きにくかった。
宮本百合子 / 伸子
わたしは図書館も好きだった。図書館にも生活のにおいがない。空気がしんと目をつぶってうつむいている。みんなが自分の内側に引きこもっているので、だれもわたしの気持ちを乱さない。
小川洋子 / 完璧な病室「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 amazon
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(死刑を言い渡す)その裁判の時間が訪れた。被告人の顔も青かったが、裁判長の顔も負けず劣らず青かった。 「まず判決理由から読んでいきます」 裁判長は言った。主文を後回しにするということは、十分に死刑判決があり得ることをほのめかすものである。被告人は初めこそ金縛りに遭ったように固まっていたが、途中から判決理由の読み上げそっちのけで 嗚咽 を洩らし始めた。嗚咽というよりは 慟哭 に近かった。法廷内にその声が響いた。 それを聞いて、裁判長の朗読もおかしくなった。声が震えて進んでいかない。真っ青になり、 喘ぐように息をしている。 主文。被告人を死刑に処す……。 そこのところはもうほとんど言葉になっていなかった。
雫井 脩介「火の粉 (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
ジェイズ・バーは久し振りに客で込みあっていた。《…略…》まるで夏の盛りがもう一度巡ってきたような夜だった。
村上 春樹「1973年のピンボール (講談社文庫)」に収録 amazon
(場末の盛り場)ビール瓶が山となって割れてあったりと、とにかく乱雑なものであって、まあよくゆや人懐っこく気取らぬ地域ではあるけれども
川上 未映子「乳と卵(らん) (文春文庫)」に収録 amazon
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