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(笛の音)お年にしては寥落 なお姿、その音 が笛にあらわれる。笛ほど嘘をつかぬものはないでな」 「心に邪気があって、吹けないことが屡〻 ございます」 「そうとも。殺気をふくめば殺気ばみ、情気があれば情韻 をもつ。とても、おそろしいやつはこの笛でござる。殊にお手前の音 いろを聞き澄ますに、非常な執着と怨みをおもちなされている。
吉川英治 / 八寒道中 ページ位置:7% 作品を確認(青空文庫)
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前後の文章を含んだ引用
......遊ばせる。それでいいのでございますわい。……だが笛のせいもあるじゃろうが、おそろしく寒い音色、察するにお手前は、孤独でござるの」 「御明察のとおりでございます」 「お年にしては寥落 なお姿、その音 が笛にあらわれる。笛ほど嘘をつかぬものはないでな」 「心に邪気があって、吹けないことが屡〻 ございます」 「そうとも。殺気をふくめば殺気ばみ、情気があれば情韻 をもつ。とても、おそろしいやつはこの笛でござる。殊にお手前の音 いろを聞き澄ますに、非常な執着と怨みをおもちなされている。――ウム、最前旅先といわれた。それに孤独、仇 を探しておあるきの身でおざろう」 「や……」 図星をさされて、三五兵衛はおどろいた。 「ま、すこし和曲の明るいものをお吹......
単語の意味
邪気(じゃき)
姿・形・容・態・躰・體・軆・骵(すがた)
邪気・・・1.むやみに疑ったり構えたりする傾向のある心。相手に害を与えようとする気持ち。悪意。
2.病気や不幸を起こす原因となる気。
2.病気や不幸を起こす原因となる気。
姿・形・容・態・躰・體・軆・骵・・・1.身体の形。からだつき。人のからだの格好。衣服をつけた外見のようす。
2.身なり。容姿。
3.目に見える、人の形。人の存在。
4.物の、それ自体の形。物一つ一つの全体的な印象。
5.物事のありさまや状態。事の内容を示す様相。
以下の文字は訓読みで、「すがた」と読める。
[形・容・態・躰・軆・體・骵]
2.身なり。容姿。
3.目に見える、人の形。人の存在。
4.物の、それ自体の形。物一つ一つの全体的な印象。
5.物事のありさまや状態。事の内容を示す様相。
以下の文字は訓読みで、「すがた」と読める。
[形・容・態・躰・軆・體・骵]
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笛・管楽器・吹奏楽器の表現・描写・類語(音の響きのカテゴリ)の一覧 ランダム5
笛はひどくもの悲しい音を奏でたので、吹きながら彼は泣いてしまった
竹下文子 / 風町通信(笛吹きの木) amazon
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演奏する・楽器を鳴らすの表現・描写・類語(動作・仕草・クセのカテゴリ)の一覧 ランダム5
(音痴)君には困るんだがなあ。表情ということがまるでできてない。怒 るも喜ぶも感情というものがさっぱり出ないんだ。それにどうしてもぴたっと外の楽器と合わないもなあ。いつでもきみだけとけた靴 のひもを引きずってみんなのあとをついてあるくようなんだ
宮沢賢治 / セロ弾きのゴーシュ
(打楽器の演奏)時間をいったん分割して細かいフラグメントにし、それを組み立てなおし、有効な音列に変えていく
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 1 amazon
音楽家としての彼が、どういう境地に至り、何を表現しようとしているのか。そのすべてが音となって鳴り響いている
平野 啓一郎「マチネの終わりに (文春文庫)」に収録 amazon
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波のとどろきが酔っぱらいの繰り言のようにしつこい
三島 由紀夫 / 潮騒 amazon
街では氷を削るような音がしている。 「僕は散歩が好きですよ。」 秋田氏は楽し気にコツコツ靴を鳴らしている。
林芙美子 / 新版 放浪記
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くっくと小刻みに笑った
あさの あつこ「ガールズ・ブルー (文春文庫)」に収録 amazon
落ちた涙は、るりかの靴にじんわりと染み込んでいく。
朝井 リョウ「武道館 (文春文庫)」に収録 amazon
赤ん坊の寝息のようにしのびやかな気配で、本箱の一番目立たない場所に紛れ込んでいたその本
小川洋子 / 冷めない紅茶「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 amazon
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