コンサートが終わった。ほのかに酔っているような、しあわせな心地だった。
宮下 奈都「羊と鋼の森 (文春文庫)」に収録 ページ位置:38% 作品を確認(amazon)
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余韻・残響
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......ニストの腕が一番引き立つ音。誰も調律師の腕のことなど考えない。それでいい。ピアニストが称賛されても、ピアニストの手柄でさえないのだろう。それは、音楽の手柄だ。 コンサートが終わった。ほのかに酔っているような、しあわせな心地だった。席を立ち、ホールから出る人の流れに交じる。すぐそこに社長がいた。「どうだったかな、初めてのコンサートは」「とてもよかったです」 ほかに適当な言葉を探す余裕もなく......
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のなつかしい声。よく通る高い声。まるで価値あるもののように余韻を残す。
吉本 ばなな「アムリタ〈上〉 (新潮文庫)」に収録 amazon
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ロビーが一瞬、冷蔵庫と化して、そこにいる人たちを沈黙させる
島田 雅彦 / 未確認尾行物体 amazon
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