泣くでも、怒るでもない感触の発声
吉本 ばなな「N・P (角川文庫)」に収録 ページ位置:62% 作品を確認(amazon)
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感情や抑揚のない声
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前後の文章を含んだ引用
......っというまで、徹夜のひとには一生分くらい長かったりして、得した気になったりね。」「飲んで寝ちゃえば?」 つらそうだったので、私は言った。「ずーっと飲んでる。」 泣くでも、怒るでもない感触の発声だった。恋にゆきづまったとき女性がからっぽの笑顔と共によくする表現だ。私もよくした。目に浮かぶようだ。たいていそういうのに男の人はまだ気づかない。それとも気づい......
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男の声から年齢や風貌や体格を推し量るのはむずかしかった。具体的な手がかりを欠いた声なのだ。電話を切ったとたんにどんな声だったか思い出せなくなってしまいそうだ。個性や感情は奥にしまい込まれている。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 3 amazon
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大江 健三郎 / 芽むしり仔撃ち amazon
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