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ついさっきまで洗いながら考えていたことが、シャボンの泡が音もなく割れたみたいに、どうしても思い出せなくなる。
綿矢 りさ「しょうがの味は熱い (文春文庫)」に収録 ページ位置:70% 作品を確認(amazon)
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忘れる・思い出せない・曖昧な記憶
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前後の文章を含んだ引用
......んだまた直前の記憶に空白ができたか、っていうおなじみの感覚だ。 お皿洗いをしているときなんかに起きやすく、洗った大きな鍋をどこにおいて乾かそうかと迷ったとたん、ついさっきまで洗いながら考えていたことが、シャボンの泡が音もなく割れたみたいに、どうしても思い出せなくなる。人と話しているときに忘れてしまったら、相手に「えーと私何を話してたっけ」と聞けばいいけれど、一人で黙って考えていたときなんかは自分で思い出すほかない。お皿を泡だ......
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