すがすがしい涼風が木の間から来て窓の白いカーテンをそっとなでて通るさわやかな天気
有島武郎 / 或る女(後編) ページ位置:84% 作品を確認(青空文庫)
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カーテン
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前後の文章を含んだ引用
......だ」と葉子は心の中で独語 ちた。 けれどもある朝そのかすかな希望さえ破れねばならぬような事件がまくし上がった。 その朝は暁から水がしたたりそうに空が晴れて、珍しくすがすがしい涼風が木の間から来て窓の白いカーテンをそっとなでて通るさわやかな天気だったので、夜通し貞世の寝台のわきに付き添って、睡 くなるとそうしたままでうとうとと居睡 りしながら過ごして来た葉子も、思いのほか頭の中が軽くなっていた。貞世もその......
単語の意味
木の間(このま)
清清しい・清々しい(すがすがしい)
木の間・・・立ち並んでいる木と木の間。
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勢いよくカーテンを閉める。カーテンの濃い色が部屋中に淀んで、また夜のようなあやふやさが戻ってくる。
小川洋子 / 揚羽蝶が壊れる時「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 amazon
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