キス・口づけの表現・描写・類語(恋愛のカテゴリ)の一覧 ランダム5
身体を起すようにして唇を合わせた。口紅が私の唇につくのが分った。
山田太一「飛ぶ夢をしばらく見ない」に収録 amazon
野呂は乾ききっていたわたしの口の中を甘い蜜のような水で潤し始めた。おかしな言い方かもしれないが、実際、それは、〝舐めとるような〟キスだった。乾いたもの……例えばビスケットのようなものを舐めて舐めて潤して、充分に濡らしてやわらかくしてから食べ尽くそうとするかのような……。 自分の口の中が、次第に彼の蜜で潤わされていくのを感じた。彼の唇のやわらかさ、なめらかさは信じられないほどだった。わたしは砂漠に降る雨を思った。砂が水を吸いこんでいく時の、あの幸福な静けさがわたしを包んだ。
小池真理子「愛するということ (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
サユリの唇が離れて行く気配で目を開けると、ほんの数インチほどの位置で、彼女は微笑んでいた。その皮膚は生き生きと呼吸していてスタンの瞳を曇らせた。
山田詠美「新装版 ハーレムワールド (講談社文庫)」に収録 amazon
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蝶のようにすべての生命に祝福の接吻を与えながら楽しげに飛び廻る優しい「愛」
長与善郎 / 陸奥直次郎 amazon
二人とも汗にまみれ、その汗を身体にぬりたくるように抱き合ってみたりした。
山田太一「飛ぶ夢をしばらく見ない」に収録 amazon
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