花見帰りの金魚のようなお嬢さんや、紳士達が、夜の駅にあふれて、あっちにもこっちにも藻 のようにただよい仲々賑 かだ。
林芙美子 / 新版 放浪記 ページ位置:5% 作品を確認(青空文庫)
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歓楽街・盛り場
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前後の文章を含んだ引用
......の白バラ、少しも面白くなし。途中雨が降り出したので、小屋から飛び出して店に行った。お母さんは茣蓙 をまとめていた。いつものように、二人で荷物を背負って駅へ行くと、花見帰りの金魚のようなお嬢さんや、紳士達が、夜の駅にあふれて、あっちにもこっちにも藻 のようにただよい仲々賑 かだ。二人は人を押しわけて電車へ乗った。雨が土砂 降りだ。いい気味だ。もっと降れ、もっと降れ、花がみんな散ってしまうといい。暗い窓に頬をよせて外を見ていると、お母さんが......
単語の意味
花見(はなみ)
花見・・・花、とくに桜の花を見て楽しむこと。観桜(かんおう)。観花(かんか)。
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吉本 ばなな「N・P (角川文庫)」に収録 amazon
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浅田次郎 / オリヲン座からの招待状「鉄道員(ぽっぽや) (集英社文庫)」に収録 amazon
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