人を恐れない鴉 の群れ
芥川龍之介 / 偸盗 ページ位置:7% 作品を確認(青空文庫)
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烏(カラス)
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前後の文章を含んだ引用
......ない。昔は、牛車 の行きかいのしげかった道も、今はいたずらにあざみの花が、さびしく日だまりに、咲いているばかり、倒れかかった板垣 の中には、無花果 が青い実をつけて、人を恐れない鴉 の群れは、昼も水のない池につどっている。そうして、自分もいつか、髪が白 みしわがよって、ついには腰のまがるような、老いの身になってしまった。都も昔の都でなければ、自分も......
単語の意味
鴉・烏(からす)
鴉・烏・・・カラス科カラス属およびそれに近縁の鳥の総称。人家近くの森に住む、雑食性の利口な鳥。雌雄ともに全身、光沢のある黒。日本では主に嘴太烏(ハシブトガラス)と嘴細烏(ハシボソガラス)の2種。古来より人との関わりが深く、熊野の神の使いとして知られ、また、その姿や鳴き声は不吉の象徴とされるなど、信仰や迷信が多い。
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烏(カラス)の表現・描写・類語(鳥類のカテゴリ)の一覧 ランダム5
塒(ねぐら)へ帰る烏の群が魚に見え
牧野 信一 / ゼーロン amazon
人を恐れない鴉 の群れ
芥川龍之介 / 偸盗
ゴミ捨て場を漁る烏(からす)は、好奇心の旺盛な考古学の学生のよう
山本 昌代 / 緑色の濁ったお茶あるいは幸福の散歩道 amazon
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泣きばあさんみたいにやかましいカラスがたくさんいます。夜が明けると連中はムレをなしてどこかから代々木公園にやってきて、世界が終わりかけているみたいな勢いでぎゃあぎゃあとわめきたてる
村上春樹「スプートニクの恋人 (講談社文庫)」に収録 amazon
小鳥たちが石つぶての雨のように襲いかかる
飯田 栄彦 / 昔、そこに森があった amazon
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