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岡本かの子 / 金魚撩乱 ページ位置:45% 作品を確認(青空文庫)
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UMA(未確認動物)
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前後の文章を含んだ引用
......瞭のままに、澱 み定まって、そこには何でも自由に望みのものが生れそうな力を孕 んだ楽しい気分が充ちて来た。 復一の何ものにも捉 われない心は、夢うつつに考え始めた――希臘 の神話に出て来る半神半人の生 ものなぞというものは、あれは思想だけではない、本当に在るものだ。現在でもこの世に生きているとも云える。現実に住み飽きてしまったり、現実の粗暴 野卑 に愛憎 をつかしたり、あまりに精神の肌質 のこまかいため、現実から追い捲くられたりした生きものであって、死ぬには、まだ生命力があり過ぎる。さればといって、神や天上の人になるには稚気があって生活に未練を持つ。そういう生きものが、この世界のところどころに悠々と遊んでいるのではあるまいか。真佐子といい撩乱な金魚といい生命の故郷はそういう世界に在って、そして、顔だけ現実の世界に出しているのではないかしらん。そうでなければ、あんな現実でも理想でもない......
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実在するかどうかも疑問になっている動物
芥川龍之介 / 河童
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ブルーのパジャマを着て、ぼんやりときれいな表情で。彼は、この世から遠い澄んだムードをたたえていた。 棺桶 のなかの真由を思い出させる顔だった。
吉本 ばなな「アムリタ(下) (新潮文庫)」に収録 amazon
霊魂なんて所詮、焦立たしさと口惜しさの塊りみたいなもの
河野多恵子 / 最後の時 amazon
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