機関室で、なつかしいエンジンの音がしている。手をはなしながら、私は沈黙ってエンジンの音を聞いていた。
林芙美子 / 新版 放浪記 ページ位置:39% 作品を確認(青空文庫)
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船室・船内
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......に覚えがあった。何かすさまじい争闘が今にもありそうで、その料理庖丁の動く度びに、私は冷々とした思いで、私は幾度か料理人の肩をおさえた。 「くせになりますよッ!」 機関室で、なつかしいエンジンの音がしている。手をはなしながら、私は沈黙ってエンジンの音を聞いていた。 * (二月×日) ああ何もかも犬に食われてしまえである。寝転んで鏡を見ていると、歪 んだ顔が少女のように見えてきて、体中が妙に熱っぽくなって来る。 ......
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(船室は)湯気のようにむんとする温かみ
前田河広一郎 / 三等船室「現代日本文学大系 (59)」に収録 amazon
円い窓の向うに大きな波のしぶきが飛んでいる。
林芙美子 / 新版 放浪記
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ごうごうと電車の音ばかり。四方八方電車の唸りだ。
林芙美子 / 新版 放浪記
トラックは激しく震動しあえぐ音を立てながら夜の道を、かなり急な傾斜をした狭い道を上がっていった
大江健三郎 / 芽むしり仔撃ち amazon
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