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虚ろな対岸の明かりが、光と影の 縞模様を部屋中に張りめぐらせている。
宮本 輝 / 泥の河「螢川・泥の河(新潮文庫)」に収録 ページ位置:85% 作品を確認(amazon)
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室内の闇・部屋が暗い
薄暗い
室内に差し込む光
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前後の文章を含んだ引用
......落ちた。彼はそのままの格好で、何気なく母親の部屋の窓から中を覗いた。 闇の底に母親の顔があった。青い斑状の焔に覆われた人間の背中が、その母親の上で波打っていた。虚ろな対岸の明かりが、光と影の縞模様を部屋中に張りめぐらせている。信雄は目を凝らして、母親の顔を見つめた。糸のように細い目が、まばたきもせず信雄を見つめ返していた。青い斑状の焔は、かすかな呻き声を洩らしながら、さらに烈しく波打......
単語の意味
虚ろ・空ろ・洞ろ(うつろ)
虚ろ・空ろ・洞ろ・・・1.空洞(くうどう)。空っぽ。中身が何もないこと。
2.心が空っぽになり、生気がないさま。表情がボーっとして気持ちがないさま。
2.心が空っぽになり、生気がないさま。表情がボーっとして気持ちがないさま。
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室内の闇・部屋が暗いの表現・描写・類語(光と影のカテゴリ)の一覧 ランダム5
高い天井の真ん中に小さな明かり取りの窓のようなものが幾つか見えた。しかし月はまだ高く上がっていなかったので、明かりと呼べそうなものはそこから入ってこなかった。仄かな街灯の明かりが屈折に屈折を重ねた末にほんの少しだけその天窓から忍びこんでいたが、殆ど何の助けにもならなかった。《…略…》やがて何かの加減で、部屋にさしこむ光がほんの少しだけ明るさを増した。月が上がってきたのだろうか?あるいは街の光が明るく灯り始めたのだろうか?
村上 春樹 / ダンス・ダンス・ダンス(下) amazon
電灯の紐を引張った。小さな青い光が、部屋を沈め
松本 清張 / 真贋の森「松本清張ジャンル別作品集(3) 美術ミステリ (双葉文庫)」に収録 amazon
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ほのぐらい空間をすかせて白い彼女の顔が彼の前に浮いている。
野間 宏 / 顔の中の赤い月「暗い絵・顔の中の赤い月 (講談社文芸文庫)」に収録 amazon
高い重そうな建物が闇のなかにうすぐろくういて(いる)
野間 宏「真空地帯(新潮文庫)」に収録 amazon
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高いところにある換気用の小窓から、わずかな光が差し込み、それがいつもカーペットの上にぼんやりした筋を作っていた。
小川 洋子 / 亡き王女のための刺繡「口笛の上手な白雪姫」に収録 amazon
日はうららかに川面を射て、八畳の座敷は燃えるように照った。
谷崎 潤一郎 / 刺青「刺青・秘密 (新潮文庫)」に収録 amazon
一人で教室に戻ると、西陽が白い埃を浮かせながら誰もいない机や椅子の上に流れ落ちている。
遠藤 周作「海と毒薬 (角川文庫)」に収録 amazon
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クリスマスといえど、1Kの部屋はいつも通り。どこも浮かれたところはない。
綿矢 りさ / かわいそうだね?「かわいそうだね? (文春文庫)」に収録 amazon
後手でドアを閉めると風の音がぴたりと消えた。
村上 春樹「羊をめぐる冒険」に収録 amazon
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