煙草の煙ほどの煙
小林多喜二 / 蟹工船 ページ位置:13% 作品を確認(青空文庫)
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けむり
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前後の文章を含んだ引用
......てしまっていた。それでも思いっ切りアルプスの絶頂に乗り上ったとき、溺死者 が両手を振っているように、揺られに揺られている二本のマストだけが遠くに見えることがあった。煙草の煙ほどの煙が、波とすれずれに吹きちぎられて、飛んでいた。……波浪と叫喚のなかから、確かにその船が鳴らしているらしい汽笛が、間を置いてヒュウ、ヒュウと聞えた。が、次の瞬間、......
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医務室の裏から煙が出た。煙は 渦巻いて軒下でたゆたい、やがて太い 捩り合わされた一条となって、立ち上った。
昇平, 大岡「野火(のび) (新潮文庫)」に収録 amazon
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火の壁をくぐって、亡霊のような人影がもつれ合いながらよろめき出る
光瀬 龍 / 百億の昼と千億の夜 amazon
羊の毛のように白く靡(なび)く浅間の烟(けむり)
田山 花袋 / 田舎教師 amazon
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