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駅の明かるい電灯で逆光線になっているものですから、人間は黒い影みたいなもので、顔はわかりませんでした。
松本 清張「点と線 (新潮文庫)」に収録 ページ位置:21% 作品を確認(amazon)
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光に照らされた顔や姿
シルエット・影絵
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前後の文章を含んだ引用
......ましたから、それはおぼえています」「その二人の顔を記憶していますか?」 重太郎が見つめると、店主は片手で頰をなでた。「何しろここからは距離がありましてね。それに駅の明かるい電灯で逆光線になっているものですから、人間は黒い影みたいなもので、顔はわかりませんでした。新聞には心中した男の写真が出ていましたが、そんなしだいで、私には判断がつきません」「ふむ」 重太郎は肩を落とした。「服装はどうでした?」「それもよくおぼえていま......
単語の意味
光線(こうせん)
光線・・・光のすじ。光の線。差してくる光。
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光に照らされた顔や姿の表現・描写・類語(光と影のカテゴリ)の一覧 ランダム5
彼女の腰の曲線が、霧を透 した朝日の光りを区切ったために、七色の虹となって浮き立ち
横光利一 / 日輪
春光の下で、十八歳の父はまぶしそうに目をしかめ、その 肌 は白く輝いていた。
宮本 輝 / 螢川「螢川・泥の河(新潮文庫)」に収録 amazon
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シルエット・影絵の表現・描写・類語(光と影のカテゴリ)の一覧 ランダム5
部屋に戻 った。 そこには寝床のそばに洋服を着た一人 の男が立っていた。激しい外光から暗い部屋 のほうに目を向けた葉子には、ただまっ黒な立ち姿が見えるばかりでだれとも見分けがつかなかった。
有島武郎 / 或る女
まっさおな海面に、漁船は陰になりひなたになり、堅い輪郭を描いて
有島武郎 / 生まれいずる悩み
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向こうに白っぽい光が見えた。甘くて冷たくて柔らかい、ビジュアルでいうと蛍みたいな、味として感じるとまさに洋なしのシャーベットみたいな光だった。
吉本 ばなな「アムリタ(下) (新潮文庫)」に収録 amazon
顔の白ささえうかがうことのできない 漆黒 の中
阿刀田 高 / 透明魚「ナポレオン狂 (講談社文庫)」に収録 amazon
うるしを塗りつぶしたような闇がたちこめている
池波 正太郎 / 鬼平犯科帳〈1〉 amazon
背後にある夕日が、影を槍のように長く尖らせる
原田 宗典 / 十九、二十(はたち) amazon
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(若々しい肉体は)割られた果実のように新鮮に感じられた。
横光 利一 / ナポレオンと田虫 amazon
小男ながら鉄鎚(かなづち)でうちかためた様な骨柄
徳冨蘆花 / 思出の記 amazon
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