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外の景色はわからない。一面の闇だ。背後になにかを隠しているのではなく、どこまでいっても涯のないような、深い闇。
重松 清「流星ワゴン (講談社文庫)」に収録 ページ位置:6% 作品を確認(amazon)
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暗い・闇
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前後の文章を含んだ引用
......っとうしいだけだろう。ただ、自分の家族が一人いなくなった、もう二度と会えない、そのことにほんの少しでも感情が揺れてくれれば、それだけでいい。 窓に顔を近づけた。外の景色はわからない。一面の闇だ。背後になにかを隠しているのではなく、どこまでいっても涯のないような、深い闇。 ああ、俺はひとりぼっちなんだな、と思った。 三十八年生きてきて、数えきれないほどのひとに出会い、いくつもの──ときにはがんじがらめにされてしまうほどたくさんの......
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