TOP > 感情表現 > 寂しい・喪失感


カテゴリ検索 単語の意味
淋しさが、ひときわ心の底にしみ入る
宮本百合子 / 伸子 ページ位置:56% 作品を確認(青空文庫)
この表現が分類されたカテゴリ
寂しい
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......なものは、何一つ持ってはいはしないのだ……目が醒めても、そのように思いながらいつとなしに寝入った夜前やぜんの淋しい心持が消えなかった。瞼から日の光がさすと一緒に、その淋しさが、ひときわ心の底にしみ入るようであった。 「――起きた?」  佃が来て、寝ている伸子の額にさわった。 「工合がわるい?」 「大丈夫」 「医者呼びますか」 「いいのよ、本当に。……一寸へばっただけ」  ......
ここに意味を表示
寂しいの表現・描写・類語(寂しい・喪失感のカテゴリ)の一覧 ランダム5
このカテゴリを全部見る
寂しさを心で感じるの表現・描写・類語(寂しい・喪失感のカテゴリ)の一覧 ランダム5
きゅんとした。少しだけ、に影が落ちるような感じがした。
吉本 ばなな「アムリタ(下) (新潮文庫)」に収録 amazon
このカテゴリを全部見る
「寂しい・喪失感」カテゴリからランダム5
もうそろそろ寝ようと思いながらマニキュアを塗っていたら、突然、津波のように淋しさが襲ってきた。  もう会えない、ここで一緒に暮らせない。  言葉ではさっきからわかっていた、何でそんな簡単なことが実感できなかったんだろう、と自問してみたら、ひとりきりになってなかったからだ、と気づいた。  今はじめてこの夜の中、ひとりになってみてこの家の雰囲気ががらりと違ってきていたのがわかった。それは父が死んだ夜や、母が離婚してはじめての夜や、真由が家を出た日の夜に似ていた。  荒れて、ひんやりした感じ。  不在の、こころもとない感じ。  別れの、絶対的な孤独の感じ。  気が抜けて、この空間の不自然な沈黙の意味に気づく。空気が、別れの気配を吸い取って静かによどんでいる。昨日まで、この時間には同じ屋根のしたで眠っていた人が、多分永久にその暮らしに戻ることはない。  どんなに言葉で言おうとしても、その圧倒的によせてくる淋しさの力にはかなわなかった。  部屋中に、まだ純子さんの気配があった。  ありとあらゆる思い出のエネルギーがこの家を、まるで本人のように去るまでずいぶん時間がかかるだろう。
吉本 ばなな「アムリタ(下) (新潮文庫)」に収録 amazon関連カテ出会いと別れ突然さびしさを感じる孤独・一人ぼっち
カテゴリ検索 単語の意味
同じカテゴリの表現一覧
寂しい・喪失感 の表現の一覧 
寂しい・喪失感のレベル
少しさびしい
とてもさびしい
多くの感情は極限に達すると泣くにつながる
寂しい・喪失感の感覚、精神的な反応
寂しい・喪失感の表情、リアクション
その他の寂しい・喪失感の表現
次の文字を含む「寂しい・喪失感」の表現を検索
寂しい  哀愁        
感情表現 大カテゴリ
表現の大区分