沖の遠鳴りのような、ただうら悲しい、なつかしい遣瀬 なさ
岡本かの子 / 母子叙情 ページ位置:46% 作品を確認(青空文庫)
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悲しい・悲しみ
切ない・やるせない
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前後の文章を含んだ引用
......投げ飛ばされたような、白く爛 れた自己嫌悪に陥った。 かの女は目も眩 むほど不快の気持に堪えて歩いて行くと、やがて二つの感情はどうやら、おのおのの持場持場に納まり、沖の遠鳴りのような、ただうら悲しい、なつかしい遣瀬 なさが、再びかの女を宙の夢に浮かして群衆の中を歩かした。 ぱらぱらと雨が降り出して来た。町角の街頭画家は脚立をしまいかけていた。いや、雨気はもっと前から落ちて居たの......
単語の意味
遠鳴り(とおなり)
心悲しい(うらがなしい)
沖(おき)
遠鳴り・・・遠くの方から鳴り響いてくること。また、その音。
心悲しい・・・なんとなく悲しい。なんだか悲しい。
沖・・・海や湖の岸から離れた所。
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部屋のすみっこで夜明けにさめざめと泣いていたママ。それを半分眠りながら見ていた私は、なんともいえないもの悲しい気持ちになったことをよく覚えている。この世が終わるような、悪い夢の中に閉じ込められているような気持ちだった。
よしもとばなな / まぼろしハワイ「まぼろしハワイ」に収録 amazon
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(絶望して生きる)あの四人から存在を否定されたとき、多崎つくるという少年は事実上息を引き取ったのだ。その存在の外様だけはかろうじて維持されたものの、それも半年近くをかけて大きく作り替えられていった。体型も顔つきも一変し、世界を見る目も変わった。吹く風の感触や、流れる水音や、雲間から差す光の気配や、季節の花の色合いも、以前とは違ったものとして感じられる。あるいはまったく新規にこしらえられたもののように思える。ここにいるのは《…略…》中身を入れ替えられた、多崎つくると便宜的に呼ばれている容器(いれもの)に過ぎない。
村上 春樹 / 色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年 amazon
彼の眼差しに宿るはかなげな影
小川 洋子 / 夕暮れの給食室と雨のプール「妊娠カレンダー (文春文庫)」に収録 amazon
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無心の声でしたが、これがまた、じんと骨身にこたえるほどに痛かった
太宰治 / 人間失格
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