林芙美子 / 新版 放浪記 ページ位置:24% 作品を確認(青空文庫)
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体を横たえる
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前後の文章を含んだ引用
......。朝の膳の上には白い味噌汁に高野豆腐に黒豆がならんでいる。何もかも水っぽい舌ざわりだ。東京は悲しい思い出ばかりなり。いっそ京都か大阪で暮してみようかと思う……。天保山 の安宿の二階で、何時 までも鳴いている猫の声を寂しく聞きながら、私は呆 んやり寝そべっていた。ああこんなにも生きる事はむずかしいものなのか……私は身も心も困憊 しきっている。潮臭い蒲団はまるで、魚の腸のようにズルズルに汚れていた。風が海を叩いて、波音が高い......
単語の意味
猫(ねこ)
猫・・・1.ネコ科の哺乳動物の総称。形は虎に似て、柔軟な体や出入り自由な爪、鋭い感覚のひげを足を持つ。暖かいところを好み、鼠(ねずみ)をよく捕るとされる。
2.(猫の皮を胴張りに用いるところから)三味線の異称。
3.猫車(ねこぐるま)の略。
4.猫火鉢(ねこひばち)の略。
5.ふいごの内側についていて、空気の出る孔をふさぐ革。
2.(猫の皮を胴張りに用いるところから)三味線の異称。
3.猫車(ねこぐるま)の略。
4.猫火鉢(ねこひばち)の略。
5.ふいごの内側についていて、空気の出る孔をふさぐ革。
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体を横たえるの表現・描写・類語(姿勢・ポーズのカテゴリ)の一覧 ランダム5
長椅子には頭の禿げかけた中年男が乾燥魚みたいな格好で寝転んでいた。
村上 春樹「羊をめぐる冒険」に収録 amazon
豚のようにゴロゴロしていた
小林多喜二 / 蟹工船
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(布団がない)三枚の座蒲団をつないで大きい蒲団を一枚ずつ分けて何とか工夫をして寝て貰う
林芙美子 / 新版 放浪記
「睡眠・眠る・寝る」カテゴリからランダム5
重い睡眠の中へ引き込まれるような感じと戦い、伸子は辛うじて注意をまとめた。
宮本百合子 / 伸子
片方のまぶたから白目が薄くのぞいている。こけた頬に暗い液体のような陰が溜まって、鼾をかいていなければ、さっき蹴り飛ばした当たり所が悪くて死んでしまったと思ったかもしれない。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
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