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暦をめくるように、季節で 貌 を変える庭木や下草
向田邦子 / かわうそ「思い出トランプ(新潮文庫)」に収録 ページ位置:4% 作品を確認(amazon)
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季節の変わり目、移り変わり
庭・縁側・ベランダ
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前後の文章を含んだ引用
......ちは大したことないが、庭だけはちょっとしたものである。宅次は勤めが終わると真直ぐうちへ帰り、縁側に坐って一服やりながら庭を眺めるのが毎日のきまりになっていた。 暦をめくるように、季節で貌を変える庭木や下草、ひっそりと立つ小さな五輪の石塔が、薄墨に溶け夜の闇に消えてゆくのを見ていると、一時間半の通勤も苦に思えなかった。文書課長という、出世コースからはずれた椅子も腹......
単語の意味
下草(したくさ・したぐさ)
貌・皃(かお・かたち)
下草・・・木の下に生える草。木陰などに生える背の低い草木。
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桜が咲いて散り、長い雨が街を洗い、白い雲が高く湧きあがり、葉が色づき、凍える風が吹く。そしてまた桜が咲く。
新海 誠「小説 君の名は。 (角川文庫)」に収録 amazon
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(剪定された)屋敷林はすっきりしたシルエットで空にのびている。
三浦 しをん「神去なあなあ日常 (徳間文庫)」に収録 amazon
ひろい庭の芝生の彼方に、三渓園の三重塔がのぞまれ、それが、しだいに夕闇の中へ溶けこんで行くのを、われわれは飽くこともなくながめ、
池波 正太郎「食卓の情景 (新潮文庫)」に収録 amazon
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残暑の 陽 が流れこむ二階の病室
遠藤 周作「海と毒薬 (角川文庫)」に収録 amazon
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(電話の時報)時報を聞くのが僕は好きだった。そこはどこまでも果てしのない、何ものにも乱される恐れのない、安定した世界だった。たとえ僕がクシャミをしても、お姉さんは迷惑そうな様子さえ見せず、ひたすら時刻を知らせ続ける。一秒ごとに刻まれる歯車の船の 舳先 に立ち、次々と誕生する新たな時刻を、まっさらな海面に向かって宣告する。大変な重労働だと思われるのに、口調は滑らかだ。
小川 洋子 / 先回りローバ「口笛の上手な白雪姫」に収録 amazon
時間が重い鎖をひきずるようにして通過する
小林久三 / わが子は殺人者 amazon
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