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猿廻しの猿みたいに、まだ母の肌恋しい、満二歳 になるかならぬ女の児
吉川英治 / 雲霧閻魔帳 ページ位置:80% 作品を確認(青空文庫)
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子供
赤ちゃん・赤ん坊
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前後の文章を含んだ引用
......この、泣き虫め」 と、台所の縁へ、菅笠を抛 り出した。笠には、一目につくように、 みやこ針みすや。 と、書いてある。 針包の荷を、風呂敷で背なかに廻し、その上に、猿廻しの猿みたいに、まだ母の肌恋しい、満二歳 になるかならぬ女の児を背負って歩いている旅の針屋は、 「商売が商売だから、乳を貰うにゃ都合がいいが、きょうは、押井村であてにしていたお内儀 さんが留守で、そのまま、餌 をやらねえもんだか......
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赤児は指でも触れたら、一緒に皮がむけて来そうな唇を一種の鋭敏さをもって動かしていたが、それを開けると、急に顔中を皺にして泣き出した。
直哉, 志賀「暗夜行路 (新潮文庫)」に収録 amazon
(新生児)撫でるたんびにぷりぷりした寒天のようなものが剥げ落ちるように思えた。
夏目 漱石 / 道草 amazon
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梨の花を見るような、寂しげなうちにも気品のある娘
海音寺 潮五郎 / 武道伝来記 amazon
(赤ん坊は)手首や肘や膝の関節には、そっと押し広げてみないではいられない気持にさせる、二重三重の柔らかい輪っかができ、手足はまるで世界の大きさを測るように、始終伸び縮みしている。
小川 洋子 / 口笛の上手な白雪姫「口笛の上手な白雪姫」に収録 amazon
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