「やだ、照れくさい。」 と恥ずかしがった。そして、 「酔っぱらっちゃった。」 とうつぶせになって、しばらくはくずれたコンクリの破片を指で集めていたがずっと目を閉じているので、やがて不安になった私が近づいてみると寝ていた。
吉本 ばなな「N・P (角川文庫)」に収録 ページ位置:70% 作品を確認(amazon)
この表現が分類されたカテゴリ
酒に酔う・酔っ払う
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......って言うから、そのほうがいいかなって。」 振り向くと萃はにこにこしていた。白いショートパンツが闇に浮いていた。白い歯も。「会って渡せばいいのに。」 私が言うと、「やだ、照れくさい。」 と恥ずかしがった。そして、「酔っぱらっちゃった。」 とうつぶせになって、しばらくはくずれたコンクリの破片を指で集めていたがずっと目を閉じているので、やがて不安になった私が近づいてみると寝ていた。「起きてよ。」 と揺さぶると、萃は目をこすりながら一生懸命起き上がり、「お墓の夢見てた。」 と言った。「お尻の下が全部無人っていうのって、よくないみたい。」「そ......
単語の意味
暫く・姑く・須臾(しばらく)
暫く・姑く・須臾・・・1.長いと感じるほどではないが、すぐともいえないほどの時間。ちょっとの間。一時的。
2.ちょっと待った!
2.ちょっと待った!
ここに意味を表示
酒に酔う・酔っ払うの表現・描写・類語(その他の気分のカテゴリ)の一覧 ランダム5
交差点に差し掛かったところで、車のクラクションが鳴り響き、音に反応して振り返る所作の鈍さと大きさで自分が酔っていることがわかった。
又吉直樹「劇場(新潮文庫)」に収録 amazon
このカテゴリを全部見る
「その他の気分」カテゴリからランダム5
ビイルを二、三杯飲んでいるうちに、妙に解放せられたような軽さを感じて来たのです。
太宰治 / 人間失格
穏やかそうな顔にかなり赤みが差している。どうやら、酒が入っているらしい。
翔田 寛「真犯人 (小学館文庫)」に収録 amazon
同じカテゴリの表現一覧
その他の気分 の表現の一覧
感情表現 大カテゴリ