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日が沈むと、風は湿った闇のにおいがする。眼下の市街地も、今は色とりどりの明滅にすっかり覆い尽くされている。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 ページ位置:65% 作品を確認(amazon)
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前後の文章を含んだ引用
......傾けているのかもしれない。 頭上をあわただしく横切っていく羽音がするが、見上げても空は暗く鳥のかたちは見えない。三角地の隅に立つ外灯がいつのまにか点っている。 日が沈むと、風は湿った闇のにおいがする。眼下の市街地も、今は色とりどりの明滅にすっかり覆い尽くされている。 犬を連れた女が空き地の端から入ってきて外灯の下を通る。喉に首輪の喰い込んだ犬が、烈しい息を吐いて通り過ぎるのを待ってから、十和子も立ち上がる。 着膨れた女と犬......
単語の意味
眼下(がんか)
明滅(めいめつ)
眼下・・・見下ろした辺り一面。
明滅・・・光が明るくなったり暗くなったりすること。明かりをつけたり消したりすること。
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夕方の表現・描写・類語(時間帯(朝・昼・夜)のカテゴリ)の一覧 ランダム5
水も砂も船も一いろの紅硝子 のように斜陽のいろに透き通る明るい夕暮
岡本かの子 / 河明り
西空の雲が灰色とオレンジ色のまだら模様に染まっている。まだ明るさを残す上空とは対照的に、闇色に染まりつつある地上の街並み
乾 くるみ / イニシエーション・ラブ amazon
既に橋のたもとにはすっかり夕暮の色が下りていた。
野間宏 / 崩解感覚「暗い絵・顔の中の赤い月 (講談社文芸文庫)」に収録 amazon
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夜の表現・描写・類語(時間帯(朝・昼・夜)のカテゴリ)の一覧 ランダム5
雨は依然として湿原を曇らせつつ、次第に暗くなって行った。まず遠い「歓喜峰」が消え、アカシヤの木が消え、次いで前面の林が消えて、やがて何も見るもののない 闇 となった。
大岡 昇平「野火(新潮文庫)」に収録 amazon
昼間の日のほとぼりがまだ斑 らに道に残っている
梶井基次郎 / 冬の蠅
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「時間帯(朝・昼・夜)」カテゴリからランダム5
夕焼けがビルを染めている。
池井戸潤「下町ロケット (小学館文庫)」に収録 amazon
遠くで犬が鳴いている他には、何の音も聞こえない。
小川 洋子「妊娠カレンダー (文春文庫)」に収録 amazon
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