小林多喜二 / 蟹工船 ページ位置:72% 作品を確認(青空文庫)
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垢・皮膚の汚れ
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前後の文章を含んだ引用
......にした。 湯灌 をしてやるために、着物を解いてやると、身体からは、胸がムカーッとする臭気がきた。そして無気味な真白い、平べったい虱 が周章 ててゾロゾロと走り出した。鱗形 に垢 のついた身体全体は、まるで松の幹が転がっているようだった。胸は、肋骨 が一つ一つムキ出しに出ていた。脚気がひどくなってから、自由に歩けなかったので、小便などはその場でもらしたらしく、一面ひどい臭気だった。褌 もシャ......
単語の意味
垢(あか)
身体(しんたい)
垢・・・皮膚の上の、汗やほこり、脂が交じってできる汚れ。
身体・・・人のからだ。肉体。
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垢・皮膚の汚れの表現・描写・類語(肌の状態のカテゴリ)の一覧 ランダム5
ふやけて白くなった垢が、こよりみたいに何本もめくれて落ちる
阿部 昭 / 千年 amazon
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彼女の手の平から流れる汗と彼のそれは混じり合い、シーツの上に熱いしみを作った。
山田詠美「新装版 ハーレムワールド (講談社文庫)」に収録 amazon
体に戦争で受けた 弾 の 痕 がある。背中から 脇の下に抜けた貫通銃創の、大きな傷痕である。
宮本 輝 / 泥の河「螢川・泥の河(新潮文庫)」に収録 amazon
俺の全身の毛穴が、嫌な汗で開いていく。
新海 誠「小説 君の名は。 (角川文庫)」に収録 amazon
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