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縄の一端を前のごとく柱へ括 り付けて他の一端も始めから天井へ高く釣るのです。そしてその高い縄から何本か別の縄を下げて、それに結び目の輪になったのを付けて女の頸 を入れておいて、いざと云う時に女の足台を取りはずすと云う趣向なのです」「たとえて云うと縄暖簾 の先へ提灯玉 を釣したような景色
夏目漱石 / 吾輩は猫である ページ位置:19% 作品を確認(青空文庫)
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首を吊る・首吊り(自殺)
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前後の文章を含んだ引用
......れておいて、片方の端 をぐいと引張って釣し上げたものと見るのです」「つまり西洋洗濯屋のシャツのように女がぶら下ったと見れば好いんだろう」「その通りで、それから第二は縄の一端を前のごとく柱へ括 り付けて他の一端も始めから天井へ高く釣るのです。そしてその高い縄から何本か別の縄を下げて、それに結び目の輪になったのを付けて女の頸 を入れておいて、いざと云う時に女の足台を取りはずすと云う趣向なのです」「たとえて云うと縄暖簾 の先へ提灯玉 を釣したような景色 と思えば間違はあるまい」「提灯玉と云う玉は見た事がないから何とも申されませんが、もしあるとすればその辺 のところかと思います。――それでこれから力学的に第一の場合......
単語の意味
景色(けしき)
首・頸・頚(くび)
景色・・・風景。眺め。とくに、自然の眺め。
首・頸・頚・・・1.頭と胴体をつなぐ細い部分。頸部(けいぶ)。また、「頭」そのものを指す場合もある。
2.1に似た役割を果たす部分や似た格好の部分。衣服の襟(首にあたる部分)。「びんの首」「セーターの首」など。
3.免職や解雇することをあらわす。首を切るという意味から。
2.1に似た役割を果たす部分や似た格好の部分。衣服の襟(首にあたる部分)。「びんの首」「セーターの首」など。
3.免職や解雇することをあらわす。首を切るという意味から。
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首を吊る・首吊り(自殺)の表現・描写・類語(生と死のカテゴリ)の一覧 ランダム5
上衣を脱いで白いメリヤス編みのシャツ一枚になった上半身は肩が内側にすぼまり、円くだらりとしていた。両手は長く太もものところまでのび、掌を後に見せていた。そして白いズボンの裾から妙に白っぽい足の裏が、ひらひら動いているかのようにつき出ていた。が、その足のすぐ下には、頁数の厚い本がつみ重ねられ、数冊の本がくずれて頁を展げちらばっていた。荒井大学生は厚い法律書をえらんでつみ重ね、この上にのって紐をむすび、この長い足の裏でその書物のふみ台をけりくずしたのにちがいなかった。
野間宏 / 崩解感覚「暗い絵・顔の中の赤い月 (講談社文芸文庫)」に収録 amazon
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人は自分の死を自覚したときから、生きる希望と死への折り合いをゆるやかにつけていくだけなんだ。たくさんの些細な後悔や、叶えられなかった夢を思い出しながら。
川村 元気 / 世界から猫が消えたなら amazon
私が死んでしまえば、誰よりもお母さんが困るのだもの……。
林芙美子 / 新版 放浪記
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