心の一部はここにもどこにもいない感じだ。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 ページ位置:36% 作品を確認(amazon)
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上の空・心ここにあらず
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......。なるべく指先を汚すまいとして、誰もが生理的におっかなびっくりの手つきになるところだが、陣治は頓着しない。エビをひっつかんで剥きたいように殻を剥きながら、しかし心の一部はここにもどこにもいない感じだ。エビを剥く手にこめられた赤裸々な食欲と、薄膜のかかった表情との違和が、十和子にどうしても犬を思い出させる。犬はいつだってガツガツ食うくせにガツガツしすぎて眼が虚......
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その声は僕の耳をすり抜けていくだけだった。別のことを考えていた。
重松 清「流星ワゴン (講談社文庫)」に収録 amazon
何をするにも心にもない作り事をしているようだった。
有島武郎 / 或る女
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そうすることが我々の目的に沿った行為であるという確信が今ひとつ持てなかった
村上春樹 / パン屋再襲撃「パン屋再襲撃 (文春文庫)」に収録 amazon
(腹八分目)一日に少量のものを腹におさめ、いつでも、わずかな空腹をおぼえるように心がけている。それが体調にもっともよい。
池波 正太郎「むかしの味 (新潮文庫)」に収録 amazon
それはちょうど揺れる船から下りて、強固な地表に立った時に感じるのと同じ種類の残存感だった
村上春樹 / 回転木馬のデッド・ヒート(タクシーに乗った男) amazon
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