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掌でぴしゃりと横面を張り撲（なぐ）るような河風。

永井荷風 / すみだ川　作品を確認（amazon）

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川風

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単語の意味

川風・河風（かわかぜ）

横面（よこづら・よこつら）

手の平・掌（てのひら）

川風・河風・・・川辺の空気でできた湿った冷たい風。

横面・・・１．顔の横がわ。横顔を乱暴にいった言葉。横っ面（よこっつら）。
２．横の側の面。側面。

手の平・掌・・・手首から先の、物を握ったときに内側になる面。掌（たなごころ）。

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川の表現・描写・類語（水面・水中・水辺のカテゴリ）の一覧ランダム５

（夜の谷川）轟々たる瀬のたぎりは白蛇の尾を引いて川下の闇へ消えていた。

梶井基次郎 / 温泉関連カテ川夜

（夜の川の先に見える歓楽街の光）一直線につづいている夜の川の彼方の、道頓堀の光彩に見入った。川に光はなく、それは歓楽街に伸びて行く底深い一本の道に見えた。道は橋々をくぐって後方の、遠い高層ビルのほうにまでつづいて行く。苔や青みどろに覆われた太い材木が浮かんでいたが、それも道に捨て置かれた黒い岩のようである。道の果てに四角いスクリーンがあって、そこにぽつんと七色の光が映し出されているのだった。

宮本輝「道頓堀川（新潮文庫）」に収録　amazon関連カテ川歓楽街・盛り場

絹糸が動くように流れる谷川

川の流れが、飛び飛びに岩をかがったように隠見する

泉鏡花 / 高野聖　amazon

瀬の石と石との間に出来た小さい流れ

梶井基次郎 / 交尾

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ときどき思い出したように風が吹き渡る

静かなる小春の風が、杉垣の上から出たる梧桐（ごとう）の枝を軽（かろ）く誘ってばらばらと二三枚の葉が枯菊の茂みに落ちた。

夏目漱石 / 吾輩は猫である関連カテ枯れ葉・葉が散る風

なまぬるい草いきれのこもった風が吹く。

林芙美子 / 新版　放浪記

（サヤエンドウ）フェリーから眺めた緑の畑に立って見れば、足の踏み場もないほど、びっちり草丈三〇センチ余のエンドウが、白い可憐な花を咲かせ、サヤを光らせ、海を渡る風にそよいでいる。

寺沢正 / 食べもののふるさと (1976年)　amazon関連カテその他の豆風

ふわりと冷たい風が吹き、短くなった三葉の毛先をゆらし、まるで誰かの指先のように、髪が頰をそっと撫でる。

新海誠「小説君の名は。 (角川文庫)」に収録　amazon関連カテ髪の揺れ・動き風微風・そよ風

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風の冷たさまでもが伝わってくる大きな川

吉本ばなな / 大川端奇譚「とかげ (新潮文庫)」に収録　amazon

湖水のように静かな海

安岡章太郎 / 海辺の光景　amazon

桟橋から下を見ると深い水の色がきれいで、ずるずると足を引っぱられそうだった。

林芙美子 / 新版　放浪記

（明るい海）未（いま）だかつて疲労にも憂愁にも汚されたことのない純粋に明色の海

梶井基次郎 / 海　断片関連カテその他の明るさ（光の強さ）海

澄み渡った水底の砂利が、銀のように碧玉のように沈んでいる

国木田独歩 / 武蔵野　amazon

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じめじめと降り続く秋雨に湿（しと）った夜風が細々と通（かよ）って来て、湿気でたるんだ障子紙をそっとあおって通った。

有島武郎 / 或る女関連カテ雨湿った風障子（しょうじ）・襖（ふすま）

部屋に吹き込んでいた風が急にやみ、カーテンが下に垂れた。作業の途中で何か大事な案件をふと思い出した人のように。それから少しあって、気を取り直したように再びゆっくりと風が吹き始めた。

村上春樹 / 1Q84 BOOK 3　amazon関連カテ風カーテン

海鳥は羽を動かすが風に拒まれて前に進めない

ゆっくり力を入れ大きい声で明晰に返事したのに、風に吹き散らされ素子へ届かなかった。

宮本百合子 / 伸子関連カテ強風・暴風よく聞こえない・不明瞭な音

風がひゅうひゅうと強く吹く

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