TOP > 感覚表現 > 音の響き > 耳を澄ます・聞き耳を立てる
尖った小さな耳はすべての音を聞きとりたいという清らかな望みに澄まされていた……。
吉本 ばなな「アムリタ〈上〉 (新潮文庫)」に収録 ページ位置:13% 作品を確認(amazon)
この表現が分類されたカテゴリ
耳を澄ます・聞き耳を立てる
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......出たどの映画よりも上手な角度で。 横顔だけが、太陽の光を浴びる月のように青白く輝いて、闇に浮かび上がっていた。瞳は夢見るように見開かれ、おくれ毛は銀色にふるえ、尖った小さな耳はすべての音を聞きとりたいという清らかな望みに澄まされていた……。 やがて音楽がはじまり、私ははっと「今」にかえった。竜一郎が言った。「よくも聞かせたな。」 振り向くと彼は、泣いていなかった。ただ優しく目を細めて苦笑していただ......
単語の意味
望む(のぞむ)
望む・・・1.遠くを眺める。その方向に目を向けてみる。
2.希望する。そうあってほしいと強く心に思うこと。
2.希望する。そうあってほしいと強く心に思うこと。
ここに意味を表示
耳を澄ます・聞き耳を立てるの表現・描写・類語(音の響きのカテゴリ)の一覧 ランダム5
人の息や足の震動、服の擦れる音や洟を啜る気配も聞き洩らさないつもりで、じっと耳を澄ました。呼吸を感じ取ろうとする。杉の木肌から水分が滲み出る音でさえ、感じ取るつもりだった。皮膚が鋭敏になり、耳が冴える。
伊坂 幸太郎 / グラスホッパー amazon
木偶(でく)のように黙念と聴きいる
真継 伸彦 / 鮫 amazon
ドアの向こうに誰かいます。今のかすかな物音は確実に、誰かが立ち聞きしているとしか思えない物音でした。
筒井康隆 / 文学部唯野教授 amazon
このカテゴリを全部見る
「音の響き」カテゴリからランダム5
ごぼごぼと物の煮えたぎるような音
石坂洋次郎 / 青い山脈 amazon
(正確なドラム)「正確でしょう。まるでメトロノームみたいに」
宮下 奈都「羊と鋼の森 (文春文庫)」に収録 amazon
同じカテゴリの表現一覧
音の響き の表現の一覧
感覚表現 大カテゴリ