TOP > 人物表現 > 記憶 > 思い起こす・記憶をたどる
彼は右肘をテーブルにつき、頬を触る。ずっと昔の思い出から、つい先日の記憶までをもう一度、確かめるような横顔だった。
伊坂 幸太郎 / アイネクライネナハトムジーク ページ位置:11% 作品を確認(amazon)
この表現が分類されたカテゴリ
思い起こす・記憶をたどる
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......その時、そこで財布を落としたのが、奥さんで良かったなあ、って思います?」 藤間さんの手が止まった。キーボードが静まると、職場の音がぴたりと止んだようにも感じた。彼は右肘をテーブルにつき、頬を触る。ずっと昔の思い出から、つい先日の記憶までをもう一度、確かめるような横顔だった。 やがて、「そうだなあ」と言った。「他の人じゃなくて彼女で良かったよ。ついてたな、俺は」 僕は小さく感動し、でも、その感動がどうもくすぐったくもあったので、「奥......
単語の意味
横顔(よこがお)
頬(ほお・ほほ)
横顔・・・横向きの顔。横から見た顔。
頬・・・顔の一部。顔の両脇で、口の真横にあるやわらかい部分。ほっぺ。ほっぺた。
ここに意味を表示
思い起こす・記憶をたどるの表現・描写・類語(記憶のカテゴリ)の一覧 ランダム5
牛河は記憶のアクセルを床まで踏み込み、頭脳をフルに回転させた。目を細め、雑巾を絞るように脳細胞を締め上げた。神経がきりきりと痛んだ。それから突然、その誰かが深田絵里子であることを知った。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 3 amazon
「おまえは、十四年前に起きた尾畑守くんの誘拐事件を覚えておるか」 重藤は瞬時に考えをめぐらせ、脳裏の奥に答えを探り当てた。
翔田 寛「真犯人 (小学館文庫)」に収録 amazon
頭の中で時を追って思い出す。
朝井 リョウ / ひーちゃんは線香花火「もういちど生まれる (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
頭の奥にしまわれていた古風な華麗な絵巻が突如として躍り出る
円地 文子 / 朱(あけ)を奪うもの amazon
どこかで聞いたことのある名前だった。急いで、頭の中の記憶をひっくり返し、それですぐに探し当てた。
伊坂 幸太郎 / オーデュボンの祈り amazon
このカテゴリを全部見る
「記憶」カテゴリからランダム5
確かに彼女は変わった。 でも、いつから、どんなふうになのかは思い出せない。 つらつらと画面だけが浮かぶ。
吉本 ばなな「アムリタ〈上〉 (新潮文庫)」に収録 amazon
幼少年期の記憶が軀(からだ)の中を風のように通り抜ける
吉行 淳之介 / 砂の上の植物群 amazon
もうずいぶん前のことだが、記憶は鮮明だ。
吉本 ばなな / 新婚さん「とかげ (新潮文庫)」に収録 amazon
同じカテゴリの表現一覧
記憶 の表現の一覧
人物表現 大カテゴリ