フランス人はお料理がうまい。そして、おいしい料理がたくさんたくさんある。ひとは二人、三人集まったら食べものの話だ。
石井 好子「巴里の空の下オムレツのにおいは流れる (河出文庫)」に収録 ページ位置:88% 作品を確認(amazon)
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雑談・世間話・とりとめのない会話
外国人
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......やハンカチなどに食べものの絵がでていて、その下に××カロリー、とその量をしるした数字の書いたのが売れている。それをみて計算して一日の食事をきめているひともいた。フランス人はお料理がうまい。そして、おいしい料理がたくさんたくさんある。ひとは二人、三人集まったら食べものの話だ。そしてその後には、「どうしたらやせられるか」「太らずにすむか」という話だ。およそ矛盾しているけれど、食いしん坊というものはそんなものなのだと、わが身をふりかえっ......
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雑談・世間話・とりとめのない会話の表現・描写・類語(声・口調のカテゴリ)の一覧 ランダム5
大人が心底何気なく楽しめる会話は今この場で生まれる新鮮な会話の泉ではなく、相手の言葉の意味を聞き取り違えないように注意を払う必要もなく、気の利いた返しが素早くひらめく必要もない、ある程度自分の予測通りに会話の筋道が運ぶ、テレビで聞いたか他の人といったん話題にしたかした手垢のついた古いニュースだ。内容に集中しなくて良いときに初めて私たちは会話のキャッチボールを楽しめる。結局はいつも食べなれている家庭の味を、一番おいしいと感じるように。ありきたりのテーマをテーブルの真ん中に差し出し、なんら目新しくないそれを一人一人が順ぐりにくちばしで突つく。
綿矢 りさ / 仲良くしようか「勝手にふるえてろ (文春文庫)」に収録 amazon
女達のおしゃべりは夏の青空のように朗かである。
林芙美子 / 新版 放浪記
(世間は狭い)僕と彼女はそれから冷えたシャンパンを飲みながら世間話をしたが、話をしているうちに二人のあいだには何人かの共通の知人がいることが明らかになった。我々の属している業界はそれほど広いものではないから、いくつか石を投げればひとつかふたつは〈共通の知人〉に当ることになる。それに加えて、僕の妹がたまたま彼女と同じ大学の出身だった。我々はそのようないくつかの名前を手がかりにして比較的滑らかに話題を広げていくことができた。
村上春樹 / 象の消滅「パン屋再襲撃 (文春文庫)」に収録 amazon
宮本百合子 / 伸子
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北欧人といえば、ヴァイキングの末裔たち。金髪碧眼赤ら顔の、クマみたいにデカい人種ではないか。
中村 うさぎ / 浪費バカ一代―ショッピングの女王〈2〉 amazon
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息を止めたように無言
翔田 寛「真犯人 (小学館文庫)」に収録 amazon
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綿屑のようにころがる死骸
阿部 昭 / 千年 amazon
全然場所をとらない地味な子供
林 芙美子 / 晩菊・水仙・白鷺 amazon
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