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遠くの交叉路 には時どき過ぎる水族館のような電車。
梶井基次郎 / 冬の日 ページ位置:18% 作品を確認(青空文庫)
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電車・汽車
遠くに見える・遠ざかる
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前後の文章を含んだ引用
......迷っていた。どちらの決心もつかなかった。そして電車はいくら待ってもどちらからも来なかった。圧しつけるような暗い建築の陰影、裸の並樹、疎 らな街燈の透視図。――その遠くの交叉路 には時どき過ぎる水族館のような電車。風景はにわかに統制を失った。そのなかで彼は激しい滅形を感じた。 穉 い堯は捕鼠器 に入った鼠を川に漬けに行った。透明な水のなかで鼠は左右に金網を伝い、それは空気のな......
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勇しく疾 び駈ける馬に立ち騎 りでもしているように、しっかり、窓に向って両脚で突っ立って
宮本百合子 / 伸子
この家を目指してくるような轟きで、ごおっと国電が何事もなく行きかう
幸田文 / 流れる amazon
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ミュウの姿は少しずつ小さくなり、ひとつのおぼろげな点になり、やがて陽炎の中に吸い込まれていった。それから町が遠ざかり、山のかたちが不確かになり、最後には島そのものが光のもやと絡み合うように、かすんで消えていった。
村上春樹「スプートニクの恋人 (講談社文庫)」に収録 amazon
遠くの空の雁のように、見るみるすげなく遠ざかって行く
高見 順 / 如何なる星の下に amazon
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頭上と横とを流れるヘッドライトの光は靄のやうだったり稲妻のやうだつたりする。
丸谷 才一 / 初旅「横しぐれ (講談社文芸文庫)」に収録 amazon
自動車がクラクションを鳴らす音が聞こえた。大型トラック特有の、霧笛のような深い音だ。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 1 amazon
「距離」カテゴリからランダム5
(こっそり後をつける)駅のほうへ歩を向けると、前に見える四つ角からふと人影が消えた。きびすを返したような怪しげな動きだったので、雪見の目にも留まった。
雫井 脩介「火の粉 (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
肩に凭 れて歩いている。
林芙美子 / 新版 放浪記
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