(風がふくと)白いカーテンがオーロラみたいに揺れた。音楽にしたら、オルゴールの旋律みたいな揺れかただった。
吉本 ばなな「アムリタ(下) (新潮文庫)」に収録 ページ位置:56% 作品を確認(amazon)
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カーテン
はためく・翻る
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前後の文章を含んだ引用
......「えっ、何?」「私の血痕がまだ。」「うそをつけ。やめろ、気味悪い。」 本当にいやそうに彼が言った。 東にも、南にも窓があった。風がふくと、前の住人が残していった白いカーテンがオーロラみたいに揺れた。音楽にしたら、オルゴールの旋律みたいな揺れかただった。「ここにしようかな。」 彼は言った。「お金、あるの? 竜一郎って。」「失礼だなあ、いつもそういうけど、前の本が沢山売れたんだよ。今も売れ続けてんの。もう、自分で......
単語の意味
オーロラ(おーろら)
オーロラ・・・南極や北極に近い地方の上空で、カーテン状やアーチ状などの美しく薄い光があられる放電現象。ローマ神話の暁の女神アウロラ(Aurora)が由来。
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カーテンの表現・描写・類語(室内のようすのカテゴリ)の一覧 ランダム5
窓掛けだ。織物ではあるが秋草が茂っている叢 になっている。またそこには見えないが、色づきかけた銀杏 の木がその上に生えている気持。
梶井基次郎 / 城のある町にて
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湿気を充分に含んだ風は裾前 をあおってぞくぞくと膚に逼 った。
有島武郎 / 或る女
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蛍光灯も冷蔵庫も、既に闇に溶け込んでいる。
小川洋子 / 揚羽蝶が壊れる時「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 amazon
いくら拭いても、砂が入って来て艶の出ないという白っぽい、かさっとした縁側
宮本百合子 / 明るい海浜
明かりをつけて、やっと空気が動き出したその部屋の中
吉本 ばなな「アムリタ(下) (新潮文庫)」に収録 amazon
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締め出しを食った犬みたいに鼻を鳴らしている風
ジュール・ルナール / にんじん amazon
あるかないかの風が花房をかすかに揺する
永井 路子 / 朱なる十字架 amazon
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始めと終わりのある作品をひとつとして完成させることができなかった。
村上春樹「スプートニクの恋人 (講談社文庫)」に収録 amazon
おしめのようにブラ下り
小林多喜二 / 蟹工船
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