比較的新しいが、きわめて個性に乏しい建物

丸い緑の屋根を持ったずんぐりとした教会

お伽噺に出てくる魔の城のような煉瓦の建物

古木のように年月を超えても変わらぬ佇まい

豚小屋のような店

零細や家族経営のこぢんまりとした会社が集まるちょっとしたオフィス街

うすよごれのした人間が蠅のようにたかっている屋台

初夏になると全体が真っ黄になるくらい夏蜜柑がなる故郷

外納屋に、手を入れたくらいな、茅（あば）ら屋（や）

牛丼屋のほうは、雰囲気が暗い。空気も重くよどんでいる。気楽に出入りできない雰囲気がある。 　学生やサラリーマンは来るが、ＯＬやおばさんはまず来ない。 　学生やサラリーマンも、どういうわけかはよくわからないが、いかにもモテないタイプが出入りしている。