若葉ちゃんの家は、紅茶と玄関のラベンダーの匂いが微かにして、家の匂いしかしない私や信子ちゃんの家とは、少し違うという感じがする。
村田 沙耶香「しろいろの街の、その骨の体温の」に収録 ページ位置:5% 作品を確認(amazon)
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室内の雰囲気
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前後の文章を含んだ引用
......く手を振ったみたいだった。淡い墨汁が流れ出たような夜の中で、伊吹の黄色いTシャツが、そこだけ昼間みたいに、街灯の光を吸い込んでゆらめいていた。 三丁目の奥にある若葉ちゃんの家は、紅茶と玄関のラベンダーの匂いが微かにして、家の匂いしかしない私や信子ちゃんの家とは、少し違うという感じがする。 私たちは放課後、ランドセルを家に置き、若葉ちゃんの家に集まってお人形遊びをしていた。夏には外でバドミントンをすることもあるけれど、少し肌寒くなってからは、お人......
単語の意味
若葉(わかば)
若葉・・・芽を出したばかりの葉。とくに、初夏の木々のみずみずしい葉。新葉(しんば)。
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室内の雰囲気の表現・描写・類語(室内のようすのカテゴリ)の一覧 ランダム5
壁をくりぬいて作られた書棚もあった。書棚の中には、デザイン関係の洋書やポップアート画集などが数冊、納められていた。
小池真理子「愛するということ (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
別荘番の爺やがいても、主人も主婦もいない家の中は、要(かなめ)の弛(ゆる)んだ扇のようなものだった。
獅子 文六 / 胡椒息子 (1953年) amazon
十六畳と八畳と六畳との部屋が鍵形 に続いていた。
有島武郎 / 或る女
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窓ガラスに白もめんのカーテンを引いた。
有島武郎 / 生まれいずる悩み
(美術館では)高い天井から差し込む光が足元に十字架のような模様を作っている
湊 かなえ「花の鎖 (文春文庫)」に収録 amazon
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