時が来ればみんな自分の持ち場に結局は戻っていく。俺だけは戻る場所がなかったんだ。椅子取りゲームみたいなもんだよ。
村上春樹「風の歌を聴け (講談社文庫)」に収録 ページ位置:69% 作品を確認(amazon)
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帰るところがない
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......したからだろう? でもね、俺は俺なりに頑張ったよ。自分でも信じられないくらいにさ。自分と同じくらいに他人のことも考えたし、おかげでお巡りにも殴られた。だけどさ、時が来ればみんな自分の持ち場に結局は戻っていく。俺だけは戻る場所がなかったんだ。椅子取りゲームみたいなもんだよ。」「これから何をする?」 鼠はタオルで足を拭きながらしばらく考えた。「小説を書こうと思うんだ。どう思う。」「もちろん書けばいいさ。」 鼠は肯いた。「どんな小説?......
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小さな風呂敷包みをこしらえながら、どこにも行き場のない気持ち
林芙美子 / 新版 放浪記
時が来ればみんな自分の持ち場に結局は戻っていく。俺だけは戻る場所がなかったんだ。椅子取りゲームみたいなもんだよ。
村上春樹「風の歌を聴け (講談社文庫)」に収録 amazon
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髑髏(どくろ)の眼窩(がんか)のような、不気味な感じを与える穴。
堀田 善衛 / 鬼無鬼島 amazon
階段を南京袋のように漁夫が転がって来た。
小林多喜二 / 蟹工船
股の部分についた血をぼんやり見ていれば、それはなんだか日本地図に見えないこともなく
川上 未映子「乳と卵(らん) (文春文庫)」に収録 amazon
そのアンサンブルがなんともいえずよい
石井 好子「東京の空の下オムレツのにおいは流れる (河出文庫)」に収録 amazon
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