月が西に傾いたので、白い光りの一帯は半切 ほどに細くなった。
夏目漱石 / 吾輩は猫である ページ位置:41% 作品を確認(青空文庫)
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月の光・月明かり
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前後の文章を含んだ引用
......びがいの傍 におとなしくして蹲踞 る。二疋の怪物は戸棚の中へ姿をかくす。主人は手持無沙汰に「何だ誰だ、大きな音をさせたのは」と怒気を帯びて相手もいないのに聞いている。月が西に傾いたので、白い光りの一帯は半切 ほどに細くなった。 英吉利 のシドニー・スミスとか云う人が苦しがったと云う話があるが、......
六
こう暑くては猫といえどもやり切れない。皮を脱いで、肉を脱いで骨だけで涼みたいものだとここに意味を表示
月の光・月明かりの表現・描写・類語(空・中空のカテゴリ)の一覧 ランダム5
澄み切った月が、暗く濁った燭(しょく)の火に打ち勝って、座敷がいちめんに青みがかった光を浴びる
森 鴎外 / 佐橋甚五郎 amazon
雲はそう濃くはかかっていないと見えて、新月の光がおぼろに空を明るくしている
有島武郎 / 或る女
月が真っ黒な空に小さく光って、沈む街並みに真珠みたいに映えていた。
吉本 ばなな / 大川端奇譚「とかげ (新潮文庫)」に収録 amazon
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空が、おりてきそうに青い。今にもさわれそうな純度で、どこまでもはるかに私達の頭上を覆っている。
吉本 ばなな「アムリタ(下) (新潮文庫)」に収録 amazon
雨を含んだ真黒な雲が東に流れていく
遠藤周作「沈黙(新潮文庫)」に収録 amazon
幾筋かの雲がとても高いところに浮かんでいた。それはあまりにも遠く、あまりにも高く、人間の営みとは関わりを持たないきわめて抽象的な考察のようにも見えた。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 3 amazon
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