わずかにめくれあがった上唇が不思議な角度に宙につきだしていた。
村上春樹 / ねじまき鳥と火曜日の女たち「パン屋再襲撃 (文春文庫)」に収録 ページ位置:61% 作品を確認(amazon)
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その他の唇の雰囲気
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前後の文章を含んだ引用
......が似てるんだ。歩き方とか、眠そうなときの目つきとか、そういうのがね」 娘ははじめてにっこりと笑った。表情が崩れると、彼女は最初の印象よりずっと子供っぽく見えた。わずかにめくれあがった上唇が不思議な角度に宙につきだしていた。 撫でて、という声が聞こえたような気がした。でもそれはあの電話の女の声だった。この娘の声ではない。僕は手の甲で額の汗を拭った。「茶色の縞猫で、尻尾の先が少し折れ......
単語の意味
上唇・上脣(うわくちびる・じょうしん)
上唇・上脣・・・上の方の唇(くちびる)。 ⇔ 下唇(したくちびる・かしん)。
「脣」は、「唇」と同じ。
「脣」は、「唇」と同じ。
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強く触れればそれだけで破れてしまいそうな幼児の唇
竹西 寛子 / ひとつとや amazon
唇は裂けたザクロのように割れていた。
田宮 虎彦 / 絵本 (1954年) amazon
その人の上唇はツンとめくれ上がっていた。不安気な表情のなか、その部分だけがやけに楽しそうにみえた。
又吉直樹「劇場(新潮文庫)」に収録 amazon
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唇を壁土のように固くさせる
ジュール・ルナール / にんじん amazon
林芙美子 / 新版 放浪記
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