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あまりに静かで、時間がなくなったかのように、おごそかで何物の気配もない。時計を見ると三時、深夜だった。
吉本 ばなな「アムリタ(下) (新潮文庫)」に収録 ページ位置:44% 作品を確認(amazon)
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夜のしじま(静けさ)
深夜
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前後の文章を含んだ引用
......いところだった。 そして多分、真由がつらく思ったのも彼のそういうところだったのだと思う。 ある夜中、激しく喉が渇いて目が覚めた。 天井に、月の光が射していた。 あまりに静かで、時間がなくなったかのように、おごそかで何物の気配もない。時計を見ると三時、深夜だった。 私はしばらくただそうして目を開けていた。 きた、久しぶりにここにきた、と思った。 こういう状態におちいったのは久しぶりだった。頭を打って入院していたときよくこ......
単語の意味
厳か(おごそか)
深夜(しんや)
厳か・・・普段とは違うきちんとした雰囲気で、近寄りにくいさま。静かで落ちついていて、真剣にならずにいられない雰囲気があるさま。ふざけてはいけないような雰囲気。
深夜・・・真夜中。夜更け。深更(しんこう)。
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凛とした静けさは、星のない重たげな空全体に広がり
季良枝 / 由煕 amazon
街はしんとしていて、目を覚ましているのは自分だけなような気がした。
村田 沙耶香「しろいろの街の、その骨の体温の」に収録 amazon
夜も死人のように静まりかえった
志賀 直哉 / 剃刀「志賀直哉小説選〈1〉」に収録 amazon
マンションの一部屋の明りが点いたり、消えたり、締め忘れた水飲み場の蛇口から水滴が落ちたり、K君の髪先が風にゆらめいたりするくらいしか、風景の中で動いているものはなかった。ひそやかな夜の息遣いが、聞こえてきそうだった。
小川洋子 / 冷めない紅茶「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 amazon
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黎明 はまだ遠く鶏は鳴く 時刻 ではない。
遠藤周作「沈黙(新潮文庫)」に収録 amazon
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陰鬱な色あいの太陽が三分の一ばかり山に沈んでいた。
村上 春樹「羊をめぐる冒険」に収録 amazon
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