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胡麻粒ごまつぶ程に見えた
林芙美子 / 新版 放浪記 ページ位置:60% 作品を確認(青空文庫)
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大きさ
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......る音がすさまじく耳のそばでしている。飛行機かしら、モータボートかしら……私の錯覚から、白い泡を飛ばしている海の風景が空の上に見えてきました。銀色の燈台が限の底に胡麻粒ごまつぶ程に見えたかと思うと、こんどはまるで象の腹のようなものが眼の中じゅうに拡がって、私はずしんずしん地の底に体をゆりさげられているようだった。十子が私の裸の胸に手拭を当ててく......
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