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林芙美子 / 新版 放浪記 ページ位置:91% 作品を確認(青空文庫)
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凪・静かな海
暑い・蒸し暑い
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前後の文章を含んだ引用
......そぎ失脚してしまった。その後は声をたてて泣く。女の泣き声が美しいのに心が波立つ。やぶれかぶれで、またぬか漬けの茄子 を出して食べる。 酢っぱい汁が舌にあふれる。 凪 に近い暑さ。風鈴が時々ものうく鳴る。明日はこの家を出たいものだ。何しろ、蚊が多いのはやりきれない。台所をかたづけて、水道で躯を拭いていると、ひどい藪蚊 にさされる。皮膚が弱い......
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凪・静かな海の表現・描写・類語(水面・水中・水辺のカテゴリ)の一覧 ランダム5
海が、波一つ立たず、錫(すず)の板を張り詰めたように鎮まっている
高井 有一 / 夜の蟻 amazon
まっ青な平らな平らな湖水の上に立ってゐることに気がつきました。けれどもそれは湖水だったのでせうか。いゝえ、水ぢゃなかったのです。硬かったのです。冷たかったのです、なめらかだったのです。それは実に青い宝石の板でした。
宮沢賢治 / ひかりの素足
湖水のように静かな海
安岡 章太郎 / 海辺の光景 amazon
フ糊でも溶かしたようにトロッとしている海
小林多喜二 / 蟹工船
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暑い・蒸し暑いの表現・描写・類語(気温のカテゴリ)の一覧 ランダム5
すこし汗ばむような陽気だった。杏 の花の香が熟 れている。
吉川英治 / 銀河まつり
夜だというのに地の底からむしたてられるような暑さである。
尾崎 士郎 / 人生劇場 青春篇 amazon
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日の出とともに、海と空に初夏のみずみずしい青さが返ってる
畑正憲 / 天然記念物の動物たち amazon
川はその向うに、一条の鋼鉄の線をなして横わり、風景を切って 遽 だしく滑っていた。
大岡 昇平「野火(新潮文庫)」に収録 amazon
海の上はただ狂い暴 れる風と雪と波ばかりだ。縦横に吹きまく風が、思いのままに海をひっぱたくので、つるし上げられるように高まった三角波が互いに競って取っ組み合うと、取っ組み合っただけの波はたちまちまっ白な泡 の山に変じて、その巓 が風にちぎられながら、すさまじい勢いで目あてもなく倒れかかる。
有島武郎 / 生まれいずる悩み
高い天窓からの光が水槽を霧のように白く光らせ
大江 健三郎 / 死者の奢り amazon
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