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その人のかたわらにでもいるように恍惚 とした顔つき
有島武郎 / 或る女(前編) ページ位置:7% 作品を確認(青空文庫)
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うっとり・心奪われた表情
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前後の文章を含んだ引用
......。葉子の頭の中では、汽車が止まりきる前に仕事をし遂 さねばならぬというふうに、今見たばかりの木部の姿がどんどん若やいで行った。そして列車が動かなくなった時、葉子はその人のかたわらにでもいるように恍惚 とした顔つきで、思わず知らず左手を上げて――小指をやさしく折り曲げて――軟 らかい鬢 の後 れ毛 をかき上げていた。これは葉子が人の注意をひこうとする時にはいつでもする姿態 である。......
単語の意味
恍惚(こうこつ)
顔付き(かおつき)
恍惚・・・うっとりした状態。放心状態のような気持ちで心を奪われたさま。
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うっとり・心奪われた表情の表現・描写・類語(喜びのカテゴリ)の一覧 ランダム5
自らの描く遠い夢をうっとりと見やるような表情
村松 友視 / 由比正雪〈上〉 amazon
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平家蟹のような人の好い顔つきで笑う
壷井 栄 / 大根の葉 (1960年) amazon
治療を受けている間はとても身体が自由になれると言う。 「美容院で髪を洗ってもらっている時の感じに似ているわ。自分の身体のために人が何かをしてくれる時って、たまらなく気持ちいいものよ」
小川 洋子「妊娠カレンダー (文春文庫)」に収録 amazon
愕くよりも、素直な歓びが 咽 にからみついて、ちえ子は涙を拭いながら何度も 肯いた。
浅田次郎 / うらぼんえ「鉄道員(ぽっぽや) (集英社文庫)」に収録 amazon
キャーッと笑う声が、まるで若い娘たちのようだ。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
困惑と得意と媚びの入り混じった笑顔
荻野 アンナ / 背負い水 amazon
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庄兵衛は空を仰いでいる喜助の頭から毫光 がさすように思った。
森鴎外 / 高瀬舟
自分の中に今まで隠れていた本性のようなものが呼出されそうな気強い作用がある。
岡本かの子 / 雛妓
「表情・顔に表れた気持ち」カテゴリからランダム5
顔が、心配げに歪む。
新海 誠「小説 君の名は。 (角川文庫)」に収録 amazon
笑うと細い鼻筋に皺が寄り、薄い唇が曲るので貧相な感じを受けた。
松本 清張 / 真贋の森「松本清張ジャンル別作品集(3) 美術ミステリ (双葉文庫)」に収録 amazon
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