食べる喜びを感じさせる料理

山頂からモワモワした湯気

火を通すことで、旨味は数倍にも膨らむ

世界の様々な地域で最も適した食べ方が発達する。そこに料理が生まれ、料理様式にも系統化が見られる。

（裏ごし）私は裏ごしが嫌いだ。めんどくさくてしんきくさくて、裏ごしをしていると、世の中にはもっとほかにするべきことがたくさんあるじゃないか、としみじみ考えたりするのだ。だから、みんなミキサーにかけてしまう。

つけ合わせが、まるで一皿の料理としかおもえぬ量感と味。

新聞の見出しを点検するときのような目つきで、レタスの葉をフォークで何度か裏返した。

私はだいたい夜おそくまで仕事をしているので、夕食をすませていても、ねる前にちょっと何かたべたい時が多い。そんな時は、あまり胃にもたれないものがよいので、スープ類をよくつくる。

（戦後に食べたサナギ）薪の中にひそんでいるクワガタやカブト虫の幼虫（サナギ）さえ食べた。 　サナギは特においしかった。 　薪割りなどしていると、たまにこれらのサナギがポトリと落ちる。 　カイコのマユの中のサナギそっくりで、これを火であぶると脂がタラタラとたれる。香ばしく脂っこく、こんなにおいしいものはない！　と思いながら食べたものだった。

いろいろと料理を出さないと、経営がむずかしい時代に入ってきている