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絞って行くように、私の目から遠くに去ってしまう。
林芙美子 / 新版 放浪記 ページ位置:10% 作品を確認(青空文庫)
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遠くに見える・遠ざかる
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......んですよ。」一人稽古をしている灯に写った男の影を見ていると、やっぱりこのひとも可哀想だと思わずにはいられない。紫色のシェードの下に、台本をくっている男の横顔が、絞って行くように、私の目から遠くに去ってしまう。 「旅興行に出ると、俺はあいつと同じ宿をとった、あいつの鞄も持ってやったっけ……でもあいつは俺の目を盗んでは、寝巻のままよその男の宿へ忍んで行っていた。」 「俺はあ......
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遠くに見える・遠ざかるの表現・描写・類語(距離のカテゴリ)の一覧 ランダム5
皆、指を揃へた程に、小さく見えた。
芥川龍之介 / 芋粥
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原は広く、目指す病院の屋根はなかなか近くならなかった。それは波立つ萱の 彼方 に、手に取るように見えながら、私を取り巻く原の広さを思わせて、いつまでもちんまりと遠く、行く手に控えていた。
大岡 昇平「野火(新潮文庫)」に収録 amazon
犬がよくやる走り方のように、一生懸命に駈け出しては後ろを見る
ジュール・ルナール / にんじん amazon
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