さざなみの三角にとがったもようが、たえまなくちらちらと揺れていた。
吉本 ばなな「アムリタ〈上〉 (新潮文庫)」に収録 ページ位置:68% 作品を確認(amazon)
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さざ波
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......ど白いベールの向こうに青が透かし見えるような感じだった。 なみはざぶん、ざぶんと堤防のはるか下のほうにぶつかってはクリームのような細かい泡を水面に広げていた。 さざなみの三角にとがったもようが、たえまなくちらちらと揺れていた。 それをいっぺんに見ていた私の胸に、ふいに、「潮時かなー」 という言葉が浮かんできた。 この美しさに突如飽きたのだった。 波音が繰り返し響いて、何かを伝えている......
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広い海の面は畳の目のような漣をひらりひらりと見せている
広津 和郎 / 波の上「波の上―短篇集 (1948年)」に収録 amazon
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溶けた小倉アイスのように雪混じりの泥水
泉麻人 / ヴァンサンカン amazon
ナイアガラ瀑布の近くの町に泊まったとき、《…略…》朝から晩まで途切れなくそれが続くんだ。百万匹もの大小の蝉が鳴いているような音が
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 2 amazon
海一面、三角波の頂きが白いしぶきを飛ばして、無数の兎があたかも大平原を飛び上っているようだった。
小林多喜二 / 蟹工船
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