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謙作夫婦の衣笠村の生活は至極なだらかに、そして平和に、楽しく過ぎた。が、平和に楽しくと云う意味が時に安逸に 堕ちる時に謙作は変な淋しさに襲われた。
直哉, 志賀「暗夜行路 (新潮文庫)」に収録 ページ位置:62% 作品を確認(amazon)
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ひっそりと、退屈な暮らし(日々)
平和(平凡)に暮らす・穏やかな日々
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前後の文章を含んだ引用
......「よかった」と云う言葉を頻りに繰返しながらよく笑った。謙作は枕に頭をつけ、その方を向いてその晩の話をしたが、亢奮している直子はそれを聞こうともしなかった。十六 謙作夫婦の衣笠村の生活は至極なだらかに、そして平和に、楽しく過ぎた。が、平和に楽しくと云う意味が時に安逸に堕ちる時に謙作は変な淋しさに襲われた。そう云う時、彼は仕事をよく思った。然し彼にはまとまった仕事は何も出来なかった。前に信行を介して話のあった雑誌社からの催促も受けていたが、それが出来なかった。 相......
単語の意味
至極(しごく)
安逸・安佚(あんいつ)
至極・・・これ以上ないほど最高。極限なこと。
安逸・安佚・・・気軽に時を過ごすこと。のんびりぶらぶらと遊んで暮らすこと。
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ひっそりと、退屈な暮らし(日々)の表現・描写・類語(退屈のカテゴリ)の一覧 ランダム5
外を吹き荒れる突風に首を縮こめ、決して巣から顔を出さない穴熊みたいに、注意深く日常をやりすごす
鷺沢 萠 / 大統領のクリスマス・ツリー amazon
私は大かた半日同じ姿勢で為すことなく暮した。
岡本かの子 / 河明り
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平和(平凡)に暮らす・穏やかな日々の表現・描写・類語(暮らし・生活のカテゴリ)の一覧 ランダム5
人は、川の流れる速度で生きるのがもっとも正しい。そう言ったのは妻だ。川の優雅な流れを見つめていると、それこそが、正しい意見に感じられる。
伊坂 幸太郎 / オーデュボンの祈り amazon
自分のような平凡に過した半生の中にも二十年となれば何かその中に、大まかに脈をうつものが気付かれるような気のするのを感じていた。
岡本かの子 / 東海道五十三次
いつもと少しも変わっていない。女の子も客も、ふだんの生活の時間が継続していた。
松本 清張「点と線 (新潮文庫)」に収録 amazon
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「退屈」カテゴリからランダム5
彼女の眠いうっとりした耳に、入混った汽笛が届いた。
宮本百合子 / 伸子
わたしは眠気が詰まって重くなった身体をもてあますように、ゆっくりと彼の向かいに坐った。
小川洋子 / 完璧な病室「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 amazon
根が呆んやりと、うわのそらでいるせいか、いっこうに勘定に身がはいらない。まちがえてばかりいる。
林芙美子 / 新版 放浪記
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イビツな男とニンシキフソクの女では、一生たったとて白い御飯が食えそうにもありません。
林芙美子 / 新版 放浪記
生活が温室じみた幸福に暖められる
円地 文子 / 朱(あけ)を奪うもの amazon
同期の女の子たちは皆、家庭という殻に収まったヤドカリになっている
荻野 アンナ / 背負い水 amazon
(単調な生活)朝に散歩をし、小説を書き、療養所に行って昏睡した父親のために適当な本を朗読する、そして宿に帰って眠る。そういう日々が単調な田植えの囃子歌のように繰り返された。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 3 amazon
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