鏡の中の自分を見て、ずっと夜が続けばいいのに、と思った。昼間の世界で光に晒されて生きるには、あまりに貧弱な醜い姿だった。
村田 沙耶香「しろいろの街の、その骨の体温の」に収録 ページ位置:37% 作品を確認(amazon)
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みにくい顔
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前後の文章を含んだ引用
...... 朝が来ると、闇の魔法は解けて、私たちは黒い世界から白い世界へと引きずり戻されている。 私はのっそりとベッドから起き上がり、身支度を始めた。制服を身に着けながら鏡の中の自分を見て、ずっと夜が続けばいいのに、と思った。昼間の世界で光に晒されて生きるには、あまりに貧弱な醜い姿だった。「結佳、早くしなさーい。ごはんできてるわよお」 何も知らない呑気な母にせかされて、私はのろのろとごはんを食べて学校へ向かった。 その日、五時間目のホームルームは......
単語の意味
姿・形・容・態・躰・體・軆・骵(すがた)
姿・形・容・態・躰・體・軆・骵・・・1.身体の形。からだつき。人のからだの格好。衣服をつけた外見のようす。
2.身なり。容姿。
3.目に見える、人の形。人の存在。
4.物の、それ自体の形。物一つ一つの全体的な印象。
5.物事のありさまや状態。事の内容を示す様相。
以下の文字は訓読みで、「すがた」と読める。
[形・容・態・躰・軆・體・骵]
2.身なり。容姿。
3.目に見える、人の形。人の存在。
4.物の、それ自体の形。物一つ一つの全体的な印象。
5.物事のありさまや状態。事の内容を示す様相。
以下の文字は訓読みで、「すがた」と読める。
[形・容・態・躰・軆・體・骵]
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そのがむしゃらなまでのブスさかげんが逆に妙にかわいかった。
吉本 ばなな「アムリタ〈上〉 (新潮文庫)」に収録 amazon
すみれは一般的な意味あいではとても美人とは言えなかった。頰がこけて、口はいささか横に広がりすぎていた。鼻は小さくて少し上を向いていた。表情は豊かで、ユーモアを好んだけれど、声をあげて笑うことはほとんどなかった。背が低く、たとえ機嫌の良いときでもつっかかるような口のきき方をした。口紅や眉ペンシルなんて生まれてから一度も手にしたことはなかったと思う。ブラジャーにサイズがあるということだって、正確に知っていたかどうかあやしいものだ。
村上春樹「スプートニクの恋人 (講談社文庫)」に収録 amazon
鏡の中の自分の醜さに吐き気がした。
村田 沙耶香「しろいろの街の、その骨の体温の」に収録 amazon
全く女とは言い得ないような 代物 であった。
野間 宏 / 哀れな歓楽「暗い絵・顔の中の赤い月 (講談社文芸文庫)」に収録 amazon
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目も鼻もゆがんでいる、狡猾 らしい顔を見る
芥川龍之介 / 偸盗
トランプの王様みたいなクラシックな美貌の横顔
宮地 嘉六 / 煤煙の臭い「宮地嘉六著作集〈第1巻〉 (1984年)」に収録 amazon
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