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かすかに、何かが引っかかった。見たことのある、笑顔。そして、感じたことのある痛い感触が私の反応としてあった。でも、何だかはわからなかった。
吉本 ばなな「N・P (角川文庫)」に収録 ページ位置:72% 作品を確認(amazon)
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既視感・デジャブ
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前後の文章を含んだ引用
......と言って萃は咲の顔をまじまじと見た。穴のあくほど、長い間じいっと見つめた。そして一瞬、すごく気弱な笑顔をした。ふうっと、ため息をつくような、悲しい笑い方だった。かすかに、何かが引っかかった。見たことのある、笑顔。そして、感じたことのある痛い感触が私の反応としてあった。でも、何だかはわからなかった。 そしてすぐに本当の、ただの笑顔を見せて、「そうかもね、鼻のあたり。」 と言って人差し指で咲の鼻を押した。 別れた後、「今までなんでばったり会うことなかったんだ......
単語の意味
笑顔(えがお)
笑顔・・・笑っている顔。笑みを含んだ顔。にこにこ顔。
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既視感・デジャブの表現・描写・類語(思考・頭の中の状態のカテゴリ)の一覧 ランダム5
胃が金具で締めつけられるような激しい既視感があった。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 2 amazon
妻の笑顔とは違う、しかしやはりずっと昔のいつか見たような、知っている感じの笑い方だった。
吉本 ばなな / 新婚さん「とかげ (新潮文庫)」に収録 amazon
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意識は冷えた陶器にも似て覚醒していた。
村上 春樹 / 回転木馬のデッド・ヒート amazon
そのとき、すごく長かった夢から目が覚めた。 ぱっちりと。これだった、とわかった。
吉本 ばなな / 血と水「とかげ (新潮文庫)」に収録 amazon
麦茶の入った容器を、冷蔵庫に戻す。冷房と冷蔵庫から漏れる冷気を頼りに、自分自身を、自分自身の枠の中に保つ。
朝井 リョウ「武道館 (文春文庫)」に収録 amazon
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