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寺内の銀杏 や橡 が一晩の中に葉を落したので、庭は黄金 を敷いたように明るい。
芥川龍之介 / 鼻 ページ位置:94% 作品を確認(青空文庫)
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枯れ葉・葉が散る
銀杏(いちょう・ぎんなん)
庭・縁側・ベランダ
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前後の文章を含んだ引用
......で、病が起ったのかも知れぬ。 内供は、仏前に香花 を供 えるような恭 しい手つきで、鼻を抑えながら、こう呟いた。 翌朝、内供がいつものように早く眼をさまして見ると、寺内の銀杏 や橡 が一晩の中に葉を落したので、庭は黄金 を敷いたように明るい。塔の屋根には霜が下りているせいであろう。まだうすい朝日に、九輪 がまばゆく光っている。禅智内供は、蔀 を上げた縁に立って、深く息をすいこんだ。 ほとんど、忘れよう......
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枯れ葉・葉が散るの表現・描写・類語(秋のカテゴリ)の一覧 ランダム5
風は頭上の樹々の枝を微かに震わせ、その葉を規則的に地上に払い落とす。車の屋根に落ちた葉は小さな乾いた音を立て、しばらく屋根の上を彷徨ってからフロント・グラスの傾斜をつたってフェンダーに積った。
村上 春樹「1973年のピンボール (講談社文庫)」に収録 amazon
踏むたびに、くしゃりと、葉っぱが粉になる音がした。
村田 沙耶香「しろいろの街の、その骨の体温の」に収録 amazon
木の根方に落ち葉が吹き寄せられるように、足元が一時のふきだまりになる
山本 有三 / 波 amazon
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銀杏(いちょう・ぎんなん)の表現・描写・類語(植物のカテゴリ)の一覧 ランダム5
一陣の風が吹いて、高い銀杏の枝々に夥しい金色の光が一瞬咲き、それが無数のきらめきとなって、二人にふりしきった
落合 恵子 / 夏草の女たち amazon
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庭・縁側・ベランダの表現・描写・類語(室内のようすのカテゴリ)の一覧 ランダム5
芝生が敷き詰められた広場から秋の花が咲き乱れる花壇へ、瓦の小径が縫うように続いている。
池井戸 潤「民王 (文春文庫)」に収録 amazon
(剪定された)屋敷林はすっきりしたシルエットで空にのびている。
三浦 しをん「神去なあなあ日常 (徳間文庫)」に収録 amazon
広くてシンプルな庭だった。芝生がなだらかな斜面を作って広がり、ところどころに木立が配されていた。
村上春樹 / ねじまき鳥と火曜日の女たち「パン屋再襲撃 (文春文庫)」に収録 amazon
ナスは、おどろいたことに、小さい小さい鉢で作ったのに、八百屋さんで売っているナスより大きくみずみずしいのができた。
石井 好子「東京の空の下オムレツのにおいは流れる (河出文庫)」に収録 amazon
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「室内のようす」カテゴリからランダム5
高い窓からルーベンスの絵のように差しこんだ日の光が、テーブルのまん中にくっきりと明と暗の境界線を引いている。
村上 春樹「1973年のピンボール (講談社文庫)」に収録 amazon
古びた天井が低くかぶさるよう
宮本百合子 / 伸子
音を閉じこめるために作った刑務所のような巨大なスタジオ
辻 仁成 / グラスウールの城 amazon
「秋」カテゴリからランダム5
稲を刈った後の切り株が、タワシを並べたように整然と田の中に浮いて見える
水上 勉 / 越前竹人形 amazon
秋はどんどん深まっていった。いつしか、息を深く吸い込むと冷たさで胸の奥が微かに痛むような季節になっていた。
小川洋子 / 完璧な病室「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 amazon
晩秋の宵闇が、深く水色となって四周をつめたく冷やす
本庄陸男 / 石狩川 amazon
「植物」カテゴリからランダム5
(苔は)印象派の画布を見るよう
島崎 藤村 / 新生 amazon
練菓子のように真紅な椿の花がぽってりと咲く
森田 たま / もめん随筆 amazon
バオバブは小さな木じゃないよ。教会みたいに大きいんだ。
サン=テグジュペリ / 星の王子さま amazon
銀杏が黒い夜の空に怪物のように突っ立っていた。
広津和郎 / 神経病時代 amazon
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