蚕に食われている桑の葉のように
小林多喜二 / 蟹工船 ページ位置:85% 作品を確認(青空文庫)
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蝕む・侵食する
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前後の文章を含んだ引用
......の目的は、俺達をウンと働かせて、締木 にかけて、ギイギイ搾り上げて、しこたま儲けることなんだ。そいつを今俺達は毎日やられてるんだ。――どうだ、この滅茶苦茶は。まるで蚕に食われている桑の葉のように、俺達の身体が殺されているんだ」 「んだな!」 「んだな、も糞もあるもんか」厚い掌 に、煙草の火を転がした。「ま、待ってくれ、今に、畜生!」 あまり南下して、身体 ......
単語の意味
蚕(かいこ)
蚕・・・カイコガの幼虫。普通、4回脱皮した後、白くて俵型の繭(まゆ)を作る。繭は絹糸の原料になるため、古くから養蚕(ようさん[=蚕を飼うこと])されてきた。野生では生活できず「飼い子」が名前の由来とされる。
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蝕む・侵食するの表現・描写・類語(状態・状況のカテゴリ)の一覧 ランダム5
夏目漱石 / 吾輩は猫である
蚕に食われている桑の葉のように
小林多喜二 / 蟹工船
蚕が桑を食 むように噛 み入っている。
岡本かの子 / 母子叙情
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垂れ幕があり、海からの寒風を大きく孕んで揺れている。
吉田修一「悪人」に収録 amazon
(階段の)下から吹き上げてくる風が水島の髪を逆立て、十和子のスカーフを舞い上がらせる。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
そのアンサンブルがなんともいえずよい
石井 好子「東京の空の下オムレツのにおいは流れる (河出文庫)」に収録 amazon
自分で自分の鼻の高さが分らないと同じように、自己の何物かはなかなか見当 がつき悪 くい
夏目漱石 / 吾輩は猫である
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